東大セミナー通信

2014.05.06塾長メッセージ

与える喜び


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皆さんの中には時間の経つのを忘れるくらいに物事に集中した経験があるという人が少なからずいるはずです。自分の好きなこと、楽しいこと、興味のあることなどに集中しているときです。アメリカの心理学者チクセント・ミハイはこの状態を「フロー」と呼びました。彼によるとフローとは「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならない状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態」ということになります。平たく言えば「寝食を忘れて物事に没頭する」と昔から表現される状態です。

 

この状態は人間にとって最も生産性の高い幸福感に満ちた精神状態であり、このフローの状態を如何に意図的につくるかが課題です。それには様々なアプローチ、心の持ち方があるようですがスポーツ・ドクターの辻秀一さんのフォワードの法則に出合い目から鱗でした。彼によればフローとは「揺らがず、とらわれずの心の状態」であり、フローがパフォーマンスを決めると言います。いくつもの手法が紹介されていますが紙幅の関係でここでは「与えること」についてのみ触れます。この「与えること」はヴィクトル・フランクルも生甲斐の重要な要素としているものです。

私たちは他人から何か与えられたり、してもらったりすると嬉しくなります。しかし時として期待したものと違ったりするとガッカリしたりします。また他人からいつも与えられたり、何かをしてもらえたりするわけでなく、自分一人ではどうにもなりません。 その点、与えることは自分で何時でもでき、結果として相手から感謝されたりすると「もらう喜び」以上に嬉しいものです。すなわち生産性が高く楽しいフローの状態を自らつくり出せるのです。他に、人を尊重(リスペクト・マインド)する、相手を応援(チア・マインド)する、人に感謝(アプリシェイト・マインド)する、なども自らの心を主体的にフローの状態にするものです。学習や仕事においても効果は絶大です。

 

 

 

 

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