東大セミナー通信

2009.04.01塾長メッセージ

悲喜交々


今年の入試もようやく終わりました。やれやれという安堵感と来年に向かってより一層頑張らねばという意気込みが交錯した複雑な心境です。受験において100%合格で無い限り、やはり反省をしなければならず、それを今年の指導に生かさなければなりません。
合格者には浮かれることなく次のステップに向かって欲しいという願いと、不合格者には捲土重来、次を期して欲しいと思うのは毎年同じことです。3月末ですがもう既に次の目標に向かって取り組んでいる生徒を見かけます。彼らの頭上に満開の桜が咲くことを祈らざるを得ません。
長年この世界にいて思うことは「優秀な人」とはどういう人かということです。IQが高いとか運動神経が抜群によいなど、いろいろあると思いますが私はこう思います。それは自己の置かれた状況を客観的に認識して、今やらなければならないことに集中できる人だと思います。これにはIQも運動神経も関係がありません。もしかしたら関係があるのかもしれませんが、あるようでしたら指摘いただければ嬉しいです。
禅に「啐啄同時」という言葉があります。卵から雛がかえるとき殻の外から親鳥が突き、同じところを同時に雛が突くことにより新しい生命がうまれます。修行僧の機の熟したのを見て指導僧が悟りの動機を与えることを言うようです。どちらか一方でも巧くいきません。学ぶということにおいても同じ呼吸が必要です。それはまさに、生徒の潜在的なやる気、能力を引き出し、それに灯をつける指導者の経験とのふれあいの瞬間ではないかと思います。生徒のやる気の無さを嘆く前に、私たちの使命の重大さを認識すべきです。

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