東大セミナー通信

2010.01.01塾長メッセージ

「2009年の選択」


今年の流行語大賞に「政権交代」が選ばれたように2009年のハイライトはなんと言っても戦後半世紀ぶり に本格的政権交代が行われたことだった。

先日亡くなられたノーベル経済学賞受賞者サミュエルソン氏が長生きしてよかったことはアメリカで初の黒人大統領が誕生したことと日本で政権交代がおこなわれたことを見ることができたこと、と語ったとのことである。

 

外国の知識人にとっても日本の政権交代は大きな出来事だったようだ。
アメリカやイギリスの2大政党制をとる国から見ると世界第2位の経済大国日本が戦後一貫して自民党政権が続いたことは不思議なことに映ったのかもしれない。

これは自民党の柔軟性、野党の不甲斐なさの結果と言うのは簡単だけれどもドラスティックな変化を望まない国民性にも由来するのではないか。
しかし2009年の衆院選で国民は大きな変化を選択した。

これは今まで比較的有効に機能してきた自民党的政治システムが制度疲労をおこし、にっちもさっちも行かなくなったからであろう。
しかし国民は選挙で民主党を選んだというよりは非自民党の最大政党を選んだといったほうが当たっているかもしれない。このところの世論調査で早くも鳩山内閣の支持率が急速に低下している。民主党よ驕ることなかれである。

それでも国民は大きな選択をとおして自分たちの手で政権をいとも簡単に替えることができるということを経験した。
これは大きなことだと思う。
まさに国民主権を実感することができた。
これから日本の政治も大きく変わっていくことが予想される。
改革には痛みもともなう。
何から何まで結構ということはないはずだ。
国家百年の大計に立って堂々と国民の責務をも説く政治を期待したい。

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