東大セミナー通信

2010.10.01塾長メッセージ

「自分の人生は運が良い」


日本の著名な経営者の一人に松下幸之助がいるが、その松下幸之助は、かつて社員の採用面接で必ず聞く事がらがあったという。それは「あなたは自分の人生について運が良いと思いますか、それとも悪いと思いますか?」だったという。そこで「自分の人生は運が悪い」と答える人は不採用になったと聞いている。

 

自分の人生はただ一つであるが、それをどの方向から見るかによって、運が良いか悪いかが決まるのであって、運が良いと思える部分に光を当てれば、全体で運が良いということになり、その逆なら悪いということになる。同じ一人の人生であっても見方によって結論が180度異なるわけである。松下幸之助は、おそらく「運が良い」と答える人の方が将来伸びるし、そういう人にこそ幸運がもたらされと信じて疑わなかったのであろう。

 

近ごろ、自己啓発書などでよく「プラス発想・志向」の大切さが強調されているが、自分の人生は運が悪いと思う人に「プラス発想・志向」しろといっても土台無理な話である。たった一つの質問項目でその人の価値観、人生観、志向性など、すべてを見抜いてしまうのだから恐れ入る。

 

明石家さんまと大竹しのぶの長女の名前は「いまる」であるが、その由来は「生きているだけで丸もうけ」から来ているらしい。もっとも大竹しのぶは「今を生きる」から採ったと著書で述べているようだが、どちらにしてもこれこそプラス志向の最たるものではないだろうか。自分では「生きている」つもりでも、時には「生かされている」と思うだけでも随分肩の力が抜け、自由になれる。

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