東大セミナー通信

2014.08.01塾長メッセージ

高校生の保護者会に参加して


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先日、白山校と東金沢校の高校生の保護者会に久しぶりに出席しました。そこで感じたことを幾つか挙げてみたいと思います。
一つは進路指導についてです。県下の進学校は押しなべて国公立大学を進める傾向があります。個別には少し強引ともいえる誘導が公然と行なわれているようです。恐らく高校への評価が国公立大への合格者数でなされる現状があるからでしょう。

 

これだけニーズの多様化と個性が求められる社会で、画一的な進路指導が行なわれている状況が不思議でなりません。国公立大が私立大より授業料などの負担が軽いという理由で、生徒・保護者にとってそれに対して疑義を感ずることが少ないのかもしれません。しかし、よく考えてみると可笑しなことです。明治以降の急速な近代化のなかで培われた官志向の残滓を見る思いです。

 

それに一部の進学校に見られる浪人を前提にした進路指導です。学校の指導のみを前提に足りなければ浪人してでも旧帝国大学などの国立大を目指すべきとするものです。これなども第一志望に拘るべきとするもので一見もっともな考えのようですが、やはりどこか可笑しい感じがします。何と言っても現役で第一志望校を目指すのが本来のあり方です。塾などの民間の力など必要ないと言わんばかりの考え方です。

 

学校の教育は受験勉強に尽きるものではありません。広く深く教科の面白さや興味をもたせる授業などが学校教育に求められのではないでしょうか。また40人学級で本当に生徒に合った授業などできるのでしょうか。上位生も下位生も満足できない中途半端な内容になりかねません。教育は最終的にはパーソナルなものです。生徒の中には5教科を満遍なく勉強するより、科目を絞り私大受験に向いている人もいるはずです。

 

日本の学校の先生方の長時間労働がマスコミで報じられています。教科の指導のみならず部活指導など多方面にわたり責任ある仕事をなされています。
そのような中で、1人ひとりの生徒とどれだけ向き合い生徒の特性に合わせた教育・指導ができるでしょうか。少し大袈裟かもしれませんが、進路の問題は生徒の一生に関わるものです。大学の中途退学につながる「不本意な入学」だけは避けたいものです。

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