東大セミナー通信

2011.05.01塾長メッセージ

「第一志望にこだわる」


あるNPOの調査によると毎年8万人の大学生・短大生が退学するという。これは8人に1人が学業半ばで大学を去ることになる計算で深刻な問題だ。その主な理由は学習意欲の喪失、人間関係、不本意な入学のようだ。ここではそれぞれ重要な問題だが、最後の不本意な入学を取り上げたい。私の時代は大学進学は約25%位で4人に1人の割合であった。私の場合、将来の職業に結びつけて大学・学部を最終的に選択したが、それを上回る「まずその志望大学に入る」という情熱があった。
だから志望大学の学部は2、3受けることは普通であり中には4、5学部というつわものもいた。大学自体に価値があり、後は何とかなるだろうというのがよくあるケースで珍しくなかった。法学部なら将来法曹への道は開けると同時に企業に入るにも障害はなく、いわゆる潰しがきくという具合である。企業の採用にあたって法学部、商学部、経済学部であろうとそう問題ではなく学生の質と大学名で決めているふしがあった。もちろん例外もあるかもしれないが。

 

しかし現在は2人に1人が大学・短大にいく時代である。友人が行くから私も、あるいは親が期待しているから、といったことから漠然と大学を受験し進学をする生徒が増えたのではなかろうか。またさらに、浪人してまで志望大学に拘る生徒が少なくなっていると感じられる。大学全入時代にあって安易な進学が中途退学の原因になっているとみられる。卒業後の就職が厳しい状況のなかでとりあえず大学さえ出ておけばよいということでは通用しない。

 

そこで第一志望突破の鍵はというとまず第一に早期の取り組みである。何事も大きなことを成し遂げるときは基礎・基本が大事で、早期の取り組みがあってこそ可能である。高校入試おいても然りである。中2、中3の前期までにある程度結果を出しておかないと後半成績が上がっても自信がもてず、志望校を下げることがよくある。「先んずれば人を制す」と「急がば廻れ」は矛盾しない。前者は早期の学習の取り組み、後者は基礎基本をしっかり固めることをいうからである。

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