東大セミナー通信

2012.05.01塾長メッセージ

「何ごとも成果を出すには」


個人の仕事の成果は一般的に、次の公式で説明できるとされる(高橋俊介「人材マネジメント論」)。
《個人の仕事の成果=期待成果イメージ×能力×コミットメント》
(1)自分はどんな成果を出すことを求められているか。 どんな成果を出したいかを正確に理解している(期待成果イメージ)、 (2)その成果を出す能力がある(能力)、 (3)成果を出さなければならないというコミットメントがある(コミットメント)、 これら三つの要素の掛け算が、仕事の成果として現れてくるのである。(前掲書P132)

 

これを学習の成果に当てはめてみると、自分はどういう大学・高校で何を勉強したいかが明確であり (期待成果イメージ)、そのための知識や思考力といった(能力)があり、 何としてもそこに合格したいという(コミットメント)があれば大いに学習の成果が上がるというものである。 コミットメントという言葉は日産のカルロス・ゴーン氏が多用したことで有名だが 献身・熱心・傾倒あたりの意味と考えられる。
生徒諸君にあっては早期に期待成果イメージとしての志望校を明確にし、 基礎学力の充実、思考力の伸張を期待するしだいである。ここで能力について特筆すべきことが一つある。

 

普通、能力というとスキルや思考力をいうが、それだけでなくその人の思考・行動特性が含まれ、 十分な成果を出すには動機とともに重要な条件となることである。
スキルや知識は短時間でもある程度身につくが、思考・行動特性の習得には時間がかかる。
目標に向かって粘り強く努力することや難局にあたって前向きに取り組むこと、 集中力などは言葉で言うほど簡単ではなくそれなりの年月をかけて身につくものだ。 ビジネスの世界のハイパフォーマーはこの思考・行動特性が多いということである。 これは学習の世界でも同じことである。 東大生の特性を一つ上げるとすると「間違いなく一つのことに粘り強く集中することができる」という東大生 (学習習慣をテーマにしたNPO活動家)の言葉と正しく符合する。

 

時間はあくまで有限である。生徒諸君には年度の始まりにあたって決意も新たに目標に向かって邁進して欲しいものである。

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