東大セミナー通信

2013.06.01塾長メッセージ

「仕事の定義(2)」


先月号で私たち塾人の仕事は、あくまで「生徒・父母の問題を解決する」ことにあると書きました。 具体的にはその解決法(ソリューション)を提起し実行することに他なりません。 さらに言えば、授業を行い、学習のサポートを通して成績を上げ、最終的には志望校合格へと導くことです。 短期的には「学習の仕方」、「学習習慣の確立」なども目標となる場合もあるでしょう。 このような仕事は医者の仕事に似ています。患者の治療にあたって問診から始まり、 血圧や体温、血液などの基本的な検査で病名を明らかにし、有効な処方箋を書くことに酷似しています。 ときにはMRIや内視鏡を使った精密検査が必要な場合もあるでしょう。 このようなオペレーションは病気という問題を解決するために無くてはならないものです。

 

私たちが行う面談は有効な問題解決を行う上でとても重要なものです。 顧客が何を欲しているかを明らかにしてプロとして最も効果的な解決法を提起する、 医者でいえば最善の処方箋でなければなりません。そこに安易な妥協があってはなりません。 大切な生命を預かる医者と同じく私たちの仕事は生徒の一生に関わる重大なものです。 プロの見識で責任感を持って対応すべきです。

 

そこで、立ち現われるのは「医は仁術なり」と言われるごとく、私たちの人間性の問題です。 「仁」は大辞林によると、「己に克ち、他に対するいたわりのある心」とあります。 問題解決の提起にあたって「仁」の心が必要なのはいうまでもありません。 論語に「利によって行えば怨み多し」とあり、「仁」の心に裏打ちされた熱い情熱で生徒指導にあたりたいものです。

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