東大セミナー通信

2015.06.01塾長メッセージ

学習の量と質


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先日の高校合格ガイダンスで学習の量と質について少し話をしました。以前よりこのテーマについて自論を持っていて多少の拘りがあります。学習について量と質はよく上げられますがその他に「取り組み方」も重要なポイントと考えています。
例えば、私たちの三度の食事をとってみれば分かりやすいと思います。食べ物として、無農薬の有機農法で作られた野菜は質において申し分ありません。また調理された野菜を食べ過ぎず腹八分目で抑えれば健康に良いでしょう。このように量や質が適切でなければなりませんが、同時によく噛んでゆっくり頂くことも健康には大切なことです。つまり食事には、「食べ方」、すなわち前述の「取り組み方」も重要だといえます。

 
ところで量と質は前述の食事の例のように通常別の概念ですが、こと学習に関しては密接な関係があるのではないでしょうか。即ち質は量によって磨かれ本物になるということです。学習の質という場合、集中力も重要な要件です。集中のない学習は良質の学習とは言えません。この集中力でさえ膨大な量により獲得されるものです。どのようなプロの世界においてもプロとして駆け出しの段階に至るまで一万時間の修練が必要との仮説があります。将棋界の谷川浩司永世名人の「集中力」という書籍で明らかにされています。それだけの量をこなすうちに集中力が養われ何十手先まで読むことができるようになるのです。

 

今年の春、泉丘高校に合格したある女子生徒は、受験勉強で身につけた勉強法で高校に入ってからも頑張りたい、というメッセージをガイダンスで配布した体験談集に寄せています。おそらく彼女は受験勉強をしている過程で自分に最適な勉強法に思い当たり確信がもてたのでしょう。そうでなければそのような言葉にならないはずです。「自信」などもそう簡単に身につくものでなく、「これだけやったんだ」という量の裏づけがあってこそ実感できるものです。最後に取り組み方について、やはり、ながら勉強は感心しません。集中力が欠けます。勉強の着手を促す机の周りの整理・整頓も大切です。

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