東大セミナー通信

2017.02.01塾長メッセージ

ポジティブであること


sr-2013-05-09 12.11.18

 

先日、ポジティブリーダーシップに関する研修が東京であり参加した。講師はアメリカのミシガン大学教授キム・キャメロン博士。主催は社員研修など幅広く企業経営のコンサルティングを専門にする会社である。以前からアメリカの最新のマネジメント理論にもとづく社員研修には定評があり、当社も何度かお世話になったことがある。行動科学に関する研究は日本よりアメリカの方が率直に言って進んでおり、多いに参考になる。日本からアメリカのビジネススクールにMBA(経営学修士)を取りに優秀な人材が留学する現実がある。

 
「人のモチベーションを上げるには、どうしたらよいのか」「どうしたら組織を活性化できるのか」「リーダーシップを発揮するにはどのような方法があるのか」などマネジメント上の課題は多い。これらの課題に対して古くから様々なマネジメント理論が唱えられ、それにもとづく実践が行われてきた。科学的管理法、X理論・Y理論、目標による管理法など大きな影響を日本の企業にも与えてきた。私は最近注目されているチクセント・ミハイの「フロー理論」に大きな可能性を感じている。時間を忘れるほどの集中力が発揮されている状態をフロー状態という。

 
「フロー状態になる前提として人間の感情の問題があるのではないか」が今回の研修参加の動機であった。その感情を意志の力でコントロールできないか。かつてアランは「悲観は気分であり、楽観は意志である」と喝破したが、意志の力でポジティブになれないものだろうか。意志の力などと言うと仰々しいが、「ちょっとした心掛けでなりうる」というのがキャメロン博士の結論である。周囲に感謝の言葉を述べることを心掛ける。何かを達成したから、何かを獲得したから幸せになれるのではなく、今現在幸せであると感じることが大切なことなど、心掛けや発想の切り替え次第で大きな効果が期待できると感じた。

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