東大セミナー通信

2017.10.06未分類

「勉強」とは?


みなさんこんにちは。

東セミグループ東金沢校の大木です。

いよいよセンター試験まで残り100日を切りました。

高校3年生は、センター試験の過去問演習(10年分)と、国公立大学2次試験・私立大学一般入試の答案練習(10年分)に日々必死で取組んでくれています。現在の努力のみが、入試本番の試験会場で、自分を支えてくれます。限られた時間で、彼らが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、我々も校舎一丸となってサポートしていきます。

さて、本日のブログでは、来年、再来年に受験生になる現高1・2年生に向けて、「勉強」の本質についてお話したいと思います。もちろん、勉強とは試験の点数向上のためだけに行うものではありませんが、この記事では「勉強=試験で点数を取るための行為」という定義を前提に話を進めていきます。

1 試験で点数をとるために必要なこと

試験で点数を取るためには、設問に対して正しい解答を解答用紙に記入する必要があります。当たり前のことですが、実はこの大前提を忘れがちな生徒は少なくありません。

ポイントは、設問に対して正しい解答を解答用紙に「記入する」というところです。頭でわかっていても、「記入する」ことが出来なければ試験で点数は取れません。

すなわち、「わかるとできるは違う」ということです。

この考えを前提に勉強方法を見直してみると、試験で点数を取るために必要なことが見えてきます。

2 勉強の一連の流れ

一般に勉強をするという行為は、下記のようなフローを辿ります。ここでは問題を解くという作業を例に書きます。

『①問題を解く ⇒ ②丸付けをする ⇒ ③ 解説・教材を読む ⇒ ④ 解き直しをする』

ここで考えなければならないのは、

(1)「上記フローの①乃至④が、どのような意味のある行為であるのかということ」

と、

(2)「全工程にかかる時間の総量が、①乃至④の各行為にどのくらいの割合で配分されているかということ」

です。

まず、(1)についてですが、①②の行為は、解ける問題と解けない問題を明確化するという行為でありこれは勉強ではなく作業です。なぜなら「勉強=試験で点数を取るための行為」という前提に立った場合、解ける(できる)問題を増やさなければなりませんが①に取り掛かる前と②を終えた後で、解ける(できる)問題は増えていないからです。次に③の行為ですが、これは、「わからなかったことをわかるようにする行為」と「わかっていたができなかった原因を探る行為」の両者を含みます。これは①②のような作業とは異なるものの、厳密には勉強ではありません。なぜならいくらその問題のポイントがわかったとしても、あるいはできなかった原因が明らかになったとしても、実際にできなければ試験で点数をとることができないからです。最後に④の行為。これは解ける(できる)問題を増やす行為であり、勉強に当たります。そうるすると、上記フローの行為の意味は以下のように分類されます。

「①作業 ⇒ ②作業 ⇒ ③勉強の前提 ⇒ ④勉強」

どうでしょうか。自分が勉強だと思っている行為が、実はただの作業だったということはありませんか?

次に(2)についてです。④の行為が勉強であるということですから、試験で点数を取るためには、机に向かっている時間の大半を、④の行為に充てなければなりません。しかし実際は、②までで満足してペンを置く生徒、④まで行うものの④に充てる時間が著しく少ない生徒が多いのが現実です。

④に充てる時間の割合を増やしていくことが、試験で点数を取るために必要なのです。

3 「勉強」時間を増やす方法

試験で点数を取るためには、解ける(できる)問題を増やすことが必要です。そしてそのためには、上記④に充てる時間(「勉強」時間)を増やしていくことが必要です。では、どうするか。

①乃至③に充てる時間を減らしたり、質を上げることで、④に充てる時間(「勉強」時間)を増やすことができます。具体的行動としては、下記のとおりです。

(1)①を行う際に時間制限を設ける

多くの問題を解くことが目的ではなく、解ける(できる)問題を増やすことが目的です。したがって、仮にトライする問題数が減ったとしても、その限られた問題を出来るようにすることで、目的は達成されます。仮に60分の勉強時間があるとします。この時、10問解くと決めて取り掛かり、結果的に①に30分、②に5分、③に15分の時間を要した場合、④に充てる時間は10分しかありません。これでは勉強時間は10分です。一方、①に充てる時間を10分と区切り、結果4問しか解けなくても、②に充てる時間が2分、③に充てる時間が6分となり、④に充てる時間が42分となります。そうすると勉強時間は4倍以上になります。

④の行為によって解ける(できる)問題を1問増やすのに10分かかると仮定すると、前者と後者では、解ける(できる)ようになった問題数の差が3問もあります。一見、前者の方が勉強しているように見えますが、実はこれほどの差が生じているのです。これを1年続けた時の差は・・・。

何問解くかではなく、何問解ける(できる)ようになったかが大事なのです。

(2)②を行う際、赤ペンで意味無く解答を写す行為をやめる

政治経済の4択問題を解き、自分の解答は「ア」、正解は「イ」だったとします。この問題の丸付けの際に赤ペンで「イ」と書くことに意味はありません。「イ」の選択肢が「衆議院の解散」だとしたら、「衆議院の解散」と書きましょう。書くことで記憶の定着を促すことが出来ますから、②の行為が④の前提である③の行為と一体化し、結果的に①乃至③に充てる時間を減らします。

(3)③に充てる時間の割合を問題毎に峻別する

③の行為は、上述のとおり、「わからなかったことをわかるようにする行為」と「わかっていたができなかった原因を探る行為」によって構成されています。このうち、前者に関しては、自分の頭で考えても他人に教えてもらっても結果的に変わりません。概念理解(公式など)、知識整理(情報)に関する問題であれば、手っ取り早く解決できる手段を選択しましょう。後者に関しては、④の行為と大きく関わってくるところであり、自分がその問題を解けなかった真因を探り、次回解けるようにするために必要なことを探る行為(これを教訓帰納と呼びます)ですので、ここは時間をかけても構いません。記述問題や証明問題などが対象です。このように、③の時間内訳を整理することで、③に充てる時間の質を向上させることができます。

机に向かう時間そのもの総量を増やすことも必要ですが、まずはその内訳を見直すことが先決です。

4 ④の行為の質を向上させる方法

④の行為の質を向上させる最善の手段はセルフレクチャー(SL:自分で自分に解答とその理由を説明すること)です。解けなかった問題を解けるようにするためには、対象に対する深い理解が必要であり、それを担保するためには、当該問題の解答に至るまでの道筋を説明することができる必要があります。

途方もないような印象を受けるかもしれませんが、これが勉強であり、得点を向上させる最も有効な手段です。前回のテストより点数が向上したとき、みなさんは無意識のうちに上記(①乃至③の時間短縮もしくは質の向上、④比率の向上、SLの導入)のいずれかを行っているのです。これを意識して行うだけの話なのです。

5 さいごに

長文になりましたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。

本日ご紹介した内容は、高校生に限らず、中学生・小学生にも実践して頂きたい勉強方法です。

本日の内容を実践して頂き、みなさんの学力が向上することを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ページTOPへ
facebook