東大セミナー通信

2018.07.31塾長メッセージ

はじめにイメージありき


 

先日、ある私立高校の校長に会う機会があった。

校長室で30分ほどの間であったがさまざまな教育現場の問題が話題に上った。

例えば教育現場では不可避だと思われた先生方の時短の問題や

入試改革に向けての取り組みなど和やかな雰囲気の中で話が進んだ。

その中でも校長ご自身の体験談で興味深く心に残っていることがある。

それは校長がまだ現場で生徒を教えている頃、

教師として壁にぶつかっていると感じ、ある教師向けのセミナーに参加した。

そこで心理カウンセラーの講師から第一声に

「あなたは、どんな先生になりたいのですか」と、

問いかけられたとのことであった。

何気ない昔話のようであるが教訓的なものを含んでいると思った。

「どんな先生になりたいのか?」ということはイメージの問題だと思う。

このイメージが有るのと無いのでは雲泥の差があるのではないだろうか。

イメージと現状との突き合わせの中でさまざまな課題が発見され、

なすべき具体的な行動が見えてくる。

 

 

仕事においても、学習においても、

イメージを持って取り組むことの必要性を感じていたので得心がいった。

若い頃読んだ本の中に、元大阪大学教授木村重信著「はじめにイメージありき」がある。

古代の洞窟に描かれた想像力に溢れた壁画に触れ、

芸術は人間のイメージから始まるとの趣旨だった記憶している。

これは何も芸術に限らず、何事につけても当てはまるのではないかと思う。

ビジネスの世界ではイメージと言うよりビジョンというのが普通であるかもしれない。

ビジョン(目指す姿)と現状の乖離を埋めるのが戦略である。

「組織は戦略に従う」という有名な言葉があるが組織まで戦略によって変わるのである。

学習においても大略そうではないか。

目指すところ(志望校)に向かって現状を把握しつつ、

適正な学習計画(戦略)を立て模試などで検証しながら進める。

こう考えると受験勉強は社会に出てからも通用する生き方の訓練にもなっていると言えようか。

 

 

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