東大セミナー通信

2019.09.30塾長メッセージ

ストーリーで語る


 

 

私たちは自分の思いを相手に語るとき

事実を並べてそれゆえ当然のごとく

こうなるといった伝え方を往々にしてする。

 

仕事上のプレゼンにおいてパワーポイントで

数字や図表を用いて説得力を高めようとする。

 

確かに事実の持つ重みと

数字や分かりやすい図表は

それはそれで効果的かつ説得力があるが

企業の理念や商品開発の目的を語るとき、

それだけでは消費者の共感を得ることが

難しくなってきているという背景がある。

 

巷間、モノや情報が溢れる社会にあって

本当に必要なもの、価値あるものを

見極めたいという人々の欲求も

強くなってきているのではないだろうか。

 

そこで近年ストーリーテリングに

注目が集まってきたようである。

その根底には人間はストーリー(物語)に

共感し感動するという考えがある。

 

人間は人の間という字のごとく

人と人とのつながりの中に

生きているわけで行動(消費も含めて)の

誘因は共感・感動にある。

 

子供の健全な育成に昔から

偉人伝などのストーリー(物語)が

用いられた理由の一端も

そこにあるではないかと推察される。

 

幼年から青年にかけて

見事に失敗だらけの人物が

後にアメリカ史上もっとも有名な

第16代大統領エイブラハム・リンカーンの

ストーリー(物語)などは

今も人々に勇気と希望を与える。

 

私たちは仕事上で「信頼」や「熱意・情熱」、

「誠意」、「笑顔」溢れる教室といった言葉を

発する機会が多くある。

 

しかし、その必要性と重要性を

いくら言葉を尽くして語っても

どれだけ持続性のある影響力を

発揮できるだろうか。

 

例えば「信頼」一つにしても

それは一朝一夕に得られるものではないことを

体験談を通して語ればその重要性について

より効果的に共有できるはずだ。

 

クレーム処理を迅速かつ誠実に行った結果、

かえって以前より

信頼していただく様になった話などは

分かりやすいストーリー(物語)である。

 

ストーリー(物語)は相手に関心を持ち

アンテナさえ立てていれば

容易に手にすることができる。

 

 

 

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