塾長メッセージ

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これは昨年、早稲田大学第一文学部に合格した生徒の言葉です。

彼は高3のおよそ半年間で偏差値を20上げました。現代文の出口汪先生との邂逅が彼をみるみる変えていきました。「勉強は遊びである」という言葉を何度、彼の口から聞いたことでしょう。実はこの言葉は出口先生が日頃、講義の中で言われていた言葉なのです。勉強という、今までの頭にこびりついた固定概念のコペルニクス的転回をはかるには、ぴったりの言葉だったのかもしれません。

彼はそれまで決して勉強の好きな生徒ではありませんでした。むしろ勉強から顔をそむけているといった方があっていました。彼は高校生活の半分以上をロックに夢中になって過ごし、ロックのプロ演奏家になることが夢でした。高校卒業後、アメリカに渡ってロックの勉強をしたいとも言っていました。しかし高2の夏に勉強に対する姿勢をめぐって父親と対立し、2ヶ月半におよぶ家出をしました。大学生の先輩の下宿に転がり込んでいたのです。その間、高校に行ったり行かなかったりの生活が続いたようです。結果、出席日数不足ということで留年の決定が学校から下りました。高2から高3に進級できなかったのです。彼は当然のように高校を中退し、泉丘高校の通信制に転学しました。世の中を甘く見ていたのです。400人中、自分1人が進級できないという現実など考えてもいなかったのです。相当ショックを受けたようです。追い詰められたとき、自暴自棄になるのも人間なら、なんとかその状況から脱出しようと懸命に努力するのも人間です。彼は後者を選んだのかもしれません。

環境が人間を変える。これは筑波大学名誉教授、村上和雄先生の言葉を借りれば遺伝子がONになることに他なりません。誰もが常に劇的な環境に身をおいている訳でもありません。肝心なのは自己の置かれている状況の意味をどれだけ理解し、行動に転化できるかです。先ほどの彼の場合、不本意な形で高校を中退(転学)しなければならなくなった状況を正面からとらえ、志望大学(高校で実施される模擬試験の志望校欄にはいつも早稲田大学と書いていた)突破という一つの形で克服しようとしたわけです。

以上が「勉強がこんなに面白いものだと初めてわかった」といった彼の言葉に到るまでの大まかな過程です。「受験勉強」を「学ぶ楽しさ」にまで昇華できたら言うことはありません。感動的ですらあります。彼は現在、大学のロックバンドを二つかけもちし、将来CDを1000万枚売ると豪語しています。

「2000年12月ホワイトボードより」

毎月発行『White Board』の塾長メッセージ「巻頭言」バックナンバー
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