東大セミナー通信

2021.05.19入試対策

共通テストはどう変わる?科目ごとの特徴を徹底分析!【公民編】


皆さんこんにちは。東大セミナーの堀越です。

 

去る2021年1月16日・17日。第一回となる大学入学共通テストが実施されました。31年間続いた旧センター試験からどのように変化するのか、問題は難しくなるのかなど注目を集めていたこの共通テストですが、実際にはどのようなものだったのでしょうか?今回は、共通テストの中で公民科目に絞って、センター試験との相違点を分析していきます。

 

 


目次

1.共通テストにおける公民科目の位置づけ

2.公民の各科目について

3.センター試験からの変更点

4.まとめ


 

 

1.共通テストにおける公民科目の位置づけ


 

まず、共通テストにおいて公民という科目がどのように位置づけられているかを説明します。公民は、中学校までのカリキュラムでは「地理」「歴史」と合わせて「社会」と1科目扱いになっています。高校ではそれらが独立し、それぞれ「地理歴史科」「公民科」と呼ばれるようになります。共通テストにおいては、多くの国公立大学で、文系なら2科目、理系なら1科目を社会科の中から選択し受験する必要があります(各科目については後述します)。ここで注意が必要なのが、大学によっては、公民科から2科目選択することができなかったり、公民は「倫理、政治・経済」でしか受験できなかったりする場合があることです。また文系の場合、国公立大学の二次試験や私立大学の一般入試では公民科目を設置していないところも少なくありません。以上のような理由から、社会科の科目選択の優先順位は、基本的には「地歴科>公民科」と言えるでしょう。

しかし、もしも自分の志望校が公民での受験ができる大学なのであれば、地理や歴史と比べて暗記量の少ない公民科目は狙い目といえます。教科書の厚さは日本史・世界史や地理の半分程度で、理科基礎の教科書1冊分とほぼ同量です。それでも配点は膨大な暗記量が必要な地理歴史や、応用的な問題演習を繰り返す必要がある理科や数学と同じ[1]ですから、比較的点数を稼ぎやすい科目といえるのではないでしょうか。

受験可能な科目は大学によって異なりますので、事前に入試情報をよく調べ、最適な科目選択は何かを考えておくのがいいでしょう。

 

[1] 素点(本来の点数)の場合。実際には大学によって配点が異なる場合もあるので、各大学の入試要項をよく確認するようにしましょう。

 

 

2.公民の各科目について


 

共通テストで選択できる公民の科目は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の4科目です。「倫理」は先人たちの思想や哲学、宗教、現代社会の諸課題などについて学ぶ科目であり、「政治・経済」は名前の通り、日本や世界の政治制度・経済の仕組みを学ぶ科目です。「現代社会」は上記2科目の重要なポイントを抽出して1科目分のボリュームに圧縮した科目、「倫理、政治・経済」は「倫理」「政治・経済」の2科目分すべてが出題範囲となる、公民で最も範囲の広い科目です。なお、2022年度の学習指導要領改訂では「現代社会」が廃止され、新たに「公共」という科目が設置されることが決まっています。

 

 

 

 

3.センター試験からの変更点


 

共通テストとセンター試験を比較し、どのような違いがあったのか。いくつかのポイントについて下の表にまとめました。

 

 

平均点に関しては、共通テストに変わって大きく下がるのではないかと言われていた大方の予想に反し、公民のどの科目も昨年度のセンター試験よりも上がりました。1990年、第1回のセンター試験が実施された時もそうでしたが、試験形式が変更された初回の試験は平均点が高くなる傾向があるようです。しかし、安心するにはまだ早いかもしれません。より詳しい傾向を見ていきましょう。

どの科目も解答すべき問題数が減ったにもかかわらず、問題冊子のページ数は増えています。その主要因は、4科目すべてで図や表(グラフ)、資料を使った問題が倍以上に増加したことです。これによって、解答に必要な知識を暗記するだけではなく、その場で図表を分析して解答する能力の必要性が増したと言えます。また、センター試験・共通テスト共に解答はマーク形式ですが、その選択肢の数も共通テストになったことで増加しています。センター試験では大多数を占めていた、4択のうちから正しい記述を選ぶ問題は減少し、代わりに3つの文章が正しい記述かどうかを判断し、その正誤の組み合わせとして適切なものを8択から選ぶような問題が増加しました。この形式では消去法的に答えを絞ることが難しいので、より正確な理解を必要とするようになったと言えるでしょう。

 

4.まとめ


 

今回は2020年度センター試験から平均点が上がった公民分野の各科目ですが、出題形式や解答形式の変化から、従来のセンター試験よりも高得点を取るのは難しくなっていると言えます。地理歴史分野と比べると優先度が下がりがちな公民科目だからこそ、なるべく短期間で必要十分な知識を身につけ、センター試験から大きく変化した共通テストの対策を進めていきたいですね。東大セミナー高等部の東進衛星予備校では、これら公民科目を短期間で習得する講座を開講しております。入試で公民科目の選択を考えている方や、苦手でなかなか点数が上がらないという方は、東進で武器になる科目へ変えてみませんか?こちらが気になった方、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

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