東大セミナー通信

2021.07.07入試対策

大学入試における日本史のお薦め参考書


皆さんこんにちは。東大セミナーの大木です。

今回は、「大学入試における日本史のお薦め参考書」についてお伝えします。


目次

1.大学入試における「日本史」の位置づけ

2.具体的な学習方法

3. 試験レベル毎のお薦め参考書


 

 

1.大学入試における「日本史」の位置づけ


大学入試は、国公立大学の場合、「大学入学共通テスト」と「国公立二次試験」の二つの試験から構成されており、両試験の合計得点で合否が判定されます。私立大学の場合は、大きく「共通テスト利用型入試」「共通テスト併用型入試」「一般入試」の3パターンに分けられます。「共通テスト利用型入試」は共通テストの結果のみで、「共通テスト併用型入試」は共通テストと大学側が用意する一般入試問題の合算で、「一般入試」は大学側が用意する一般入試問題の結果のみで合否判定がなされます。これらの入試形式において日本史が必要になる場合についてみてみましょう。

 

(1)国公立大学文系の場合

共通テストでは、社会を2科目選択する必要があります。対象科目は世界史、日本史、地理、倫理政治経済、倫理、政治経済、現代社会ですが、倫理、政治経済、現代社会の3科目は選択対象にされていない大学もあるため、多くの場合、世界史、日本史、地理、倫理政治経済から2科目選択することになります。ここで日本史を選択した場合は、共通テストで日本史が必要ということになります。また、国公立二次試験で日本史が受験科目に設定されている大学(東京大学・京都大学・一橋大学など、最難関クラスの国公立大学)を受験する場合は、二次試験でも日本史が必要になります。

 

(2)国公立大学理系の場合

共通テストでは、社会を1科目のみ選択すればよいので、日本史を選択した場合は、共通テストで日本史が必要ということになります。国公立二次試験で日本史が受験科目に設定されている大学はありません。

 

(3)私立文系の場合

共通テストに関しては上記(1)と同じ。一般入試では、多くの学部で社会が受験科目に設定されており、世界史、日本史、地理から1科目選択受験というパターンが多いので、ここで日本史を選択した場合は、一般入試でも日本史が必要ということになります。

 

(4)私立理系の場合

「共通テスト利用型入試」「共通テスト併用型入試」で、共通テストの社会の得点を利用する場合で日本史を選択している場合、共通テストで日本史が必要ということになります。一般入試で日本史が受験科目に設定されている大学はありません。

 

このように、文理・試験形式・志望大学ごとに学習科目が変わってくるので、自分に必要な科目を事前に調べておくことは非常に重要です。なお、地理歴史科目には「A」と「B」が存在しますが、「A」では出願できない大学もあるため、基本的には「B」を選択しましょう。

 

 

 

2.具体的な学習方法


上記の通り、大学入試における日本史の学習は、文理・試験形式・志望大学によって異なるため、試験レベル毎に学習方法が異なってきます。フェーズ毎の具体的な学習方法については、過去記事「大学入試に備えよう!高校社会の効果的な勉強法」を参照して下さい。

 

 

3. 試験レベル毎のお薦め参考書


具体的な勉強方法を見てもらったところで、お薦め参考書について記していきます。

 

(1)通史学習

①大学入試 マンガで日本史が面白いほどわかる本

マンガで通史をざっと学ぶことができるので、初学者にお薦め。マンガ以外にも、時代の流れがテキスト形式で掲載されているページがあるので、もう少し詳しく知りたいというときも便利。

②金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本

「原始・古代史」「中世・近世史」「近現代史」「文化史」の4冊に分かれています。実況形式で書かれているため、学校で未習範囲を先取り学習したいというニーズも満たしてくれます。また、背景理解に軸足を置いた授業であるため、「覚える」ではなく「理解する」勉強法がみにつきます。二次試験でも日本史を必要とする場合は特にお薦め。

③教科書よりやさしい日本史

テーマ毎に流れ、資料、年表などが見開き1ページにコンパクトにまとめられているので、とても見やすく、進めやすい。毎日コツコツ派の生徒向けの一冊。

 

(2)通史定着

①詳説 日本史B

これは学校教科書としても採用れています。通史学習で全体の流れをつかんだあと、その内容をより深く学んでいくのにぴったりの一冊。山川出版社は、教科書、一問一答集ともに非常に完成度が高く、大学入試には必携の一冊です。私立大学入試を念頭に置いている場合は、欄外もしっかり読み込みましょう。

②必携日本史用語

実教出版の1冊。通史定着を図る際に傍らに置いておき、あやふやな用語が出てくるたびに確認することで、知識定着をより強固なものにできます。

 

(3)論述対策

①“考える”日本史論述-「覚える」から「理解する」へ

論述問題対策の基本記述の講義部分から始まり、各大学の過去問から抜粋された例題、そして添削指導付きの予想問題と、充実の内容。そもそも論述問題ってどうやって書けば良いの?という論述初心者に特にお薦め。「論述では特別な要求がない限り年代を書き込む必要はない」「文頭1マス開けなくても良い」「段落分けは不要」など、論述の一般的技術に関する指導もついているのが嬉しい。

 

②日本史の論点-論述力を鍛えるトピック60

日本史論述問題の重要トピックについて、複数の論点を踏まえながら理解を深めていける一冊。一つのトピックを1つの論点から論じて終了ではなく、複数の論点を踏まえて考察していくため、1つのトピックが完成するたびに、ミクロとマクロ両方の視点から深い理解を得られる。

 

(4)私立大学対策

①イチから鍛える日本史 発展編

様々な大学の過去問をテーマ別に収録。解説編も充実しており、難関私大を志望する生徒にピッタリの一冊。別冊のトレーニングブックも付属しているので、アウトプットに余念がない。何度も反復して演習を積みたい。

 

②HISTORIA【ヒストリア】日本史精選問題集

難関私大突破に向けて絶対にクリアしたい1冊。解説編の充実度はダントツ。この1冊を徹底的に解ききることは、私大入試の受験資格であるといっても過言ではない。是非。

 

以上、大学入試における日本史のお薦め参考書について記しました。具体的な学習方法と併せて参考にして頂ければ幸いです。

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