東大セミナーブログ

2022.01.15勉強法

読解力アップのためのはじめの一歩


皆さんこんにちは。

石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 東大セミナーの山田です。

今回は、読解力アップのためにまずはじめにやるべきことについてお伝えします。

 

 


目次

1.読解すべきものは本文だけではない

2.設問の読解から主題者の意図を捉える


 

 

1.読解すべきものは本文だけではない


読解力が大事だ、という場合、論説文や小説などの本文を読み解く力を指すことが多いです。

それはまったくそのとおりなのだけれど、生徒にとって読み解くべき対象はもうひとつあります。

それは、「設問」です。

「傍線①~とあるが筆者がそのように考えるのはなぜか。○○字以内で書け」などの文章のことです。

そしてのこの設問の読解は、国語の得点アップのためには本文の読解より重要だと言っても過言ではないほど大事なポイントなのです。

なぜなら、答え方は「何を問われているか」によって決まるからです。

 

 

例えば、次のような問題があったとき、どのような解答になると考えられるか。

 

 1「西欧の名所絵葉書」、 2「日本の観光絵葉書」とありますが、西欧と日本では、建造物を絵葉書の中で、それぞれどのように扱っていると筆者は述べていますか。解答欄に示した表現に続けて、五十五字程度で書きなさい。

 

 

まず、問われているのは「どのように扱っているか」であるため、答え方は「~扱っている」となると考えられます。

また、「それぞれ」とあるので、解答の書き出しと後半の書き出しは「西欧の名所絵葉書では…、日本の観光絵葉書では…」となることも分かります。

この時点で、書き出しと結びの文の形がおよそ決まります。

さらにこの問題は「五十五字程度」という条件があるので、残りの部分をそれぞれ二十字前後の文章を本文から探せばよいということになります。

 

本文をもとに解答を作成する前に、設問の条件を整理するだけで半分以上は解答が出来上がっているのです。

しかも、答え方のおよそのことが分かるので、本文の該当箇所もただ傍線部の近くをやみくもに探すより、速く正確に探すことができるようになります。

つまり、設問の読解こそ、国語の点数アップのためにもっとも必要な読解力と言えるのです。

 

 

設問の読解はポイントを押さえれば短期間の練習で身に付きます。

ポイントは次のふたつです。

① 何を問われているか

② 条件は何か

この2点について設問に線引きしてチェックするようにしましょう。

これだけで短期間で得点アップも達成できるのです。

 

 

 

2.設問の読解から主題者の意図を捉える


当然といえば当然ですが、国語の問題は、本文を書いている人と問題を作っている人は全く別の人間です。

例えば、問題を作る人(学校の先生や教育委員会の先生など)は、ほかの作者が書いた論説や小説をもとに問題を作ります。

ですので、「傍線部~とあるが、筆者はなぜこのように考えたのか。○○字以内で書け」という問題を作っている人は、筆者ではないので筆者がそのように書いた本当の理由は分からないはずです。

分かるのは、本文から読み取れる筆者の考えであり、筆者がどのような言葉でその理由を述べているかだけなのです。

 

問題作成者が問いたいのはまさにこの点です。

筆者の意見にしろ、その理由にしろ、「本文から読み取れる範囲で」正しく読み取ったかどうか、です。

従って、問題を作っている人にはそれを正解にするための根拠があるはずであり、それは「ここを読み取ってほしい」という出題者の意図と言えます。

 

例えば、「傍線部そのようなこととはどのようなことか。」とあれば、傍線部の「そのようなこと」が何を指しているかを問いたいのであり、その指している部分にさらに指示語があればその内容を正しく理解できているか、などを問いたいということです。

つまり、この場合は、傍線部に含まれる指示語などの知識を使って内容を辿り言い換える力を試しているということになります。

 

出題者の意図が分かれば、問題を作った人が何を求めているかが分かるということですから、もちろん正解する力はアップします。

では、出題者が何を意図しているか。

それを知る一番の方法は、自分で問題を作ってみることです。

手元にある入試問題の本文で、「もし自分が問題を作るならどこに傍線部を作ってどんな設問にするか」を考えてみましょう。

そして、解答も自分で用意し、友達や先生に解いてもらいましょう。

すると、なぜその答えになるのか根拠が必要なことに気づくはずです。

「傍線部の直前に〈しかし〉という接続詞があるから…」のように、問題を解くときに注目してもらい部分が出てくるはずです。

それこそが出題者の意図であり、本文を根拠にした解き方をするということです。

 

問題演習をして解説を確認したら、ぜひ一問作ってみましょう。

特別難しい問題を作る必要はありません。

指示語を見つけてその内容を問うだけでも出題者の意図を探る練習としては十分です。

そうするうちに「この問題は何を読み取らせようとしたのだろう」と考え、読解問題についてさらに深い視点をもつことができるようになります。

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