東大セミナー通信

2015.01.22東金沢校のトピック

今から身に付ける問題解決能力


こんにちは! 東進衛星予備校金沢南校の泉です。

 

前回の投稿では大学入試改革の一環として卒業要件も見直すという文部科学省の発表を紹介し、アドミッションポリシー(受け入れ方針)についてお話しました。

具体的な入試改革としては、センター試験が達成度テスト(仮称)と改まり、平成33年度入試(現在の小学六年生)から導入が目指されています。内容的には教科横断的な問題なども出されるなどされていますが、文部科学省の資料によれば以下のような方針となっています。

<将来的には、試験問題データを集積しCBT方式で実施することや、言語運用能力、数理論理力・分析力、問題解決能力等を測る問題の開発も検討する。>※CBT方式というのはコンピュータを使用して問題に解答するテストということです。

「多面的・総合的に評価・判定する大学入学者選抜への転換」の検討に当たっての論点

 

去年、将棋ソフトがプロ棋士に勝つというニュースをご覧になった方も多いと思います。

わたしたちが使用しているコンピュータも、そしてインターネットというメディアも、物凄いスピードで発展し、これらによって可能になる領域がどんどん拡大していっています。

そういった社会の変化に合わせて人間(ちょっと大げさですが、あながちそうとも言えない時代です)に必要となる能力を育成し、測るための入試改革と言えます。

しかし、その変化はすでに起こっています。入試改革を待たずに、いまの勉強スタイルを変えることで、問題解決能力を身につける方法を紹介します。

 

1.今から身に付ける問題解決能力

単刀直入に言えば疑問を持つということです。「わからない」ことを「わかる」ように、または「解ける」ように今まで勉強してきたと思いますが、「わからない」を「どうしてわからないのか」と疑問の形に変えてその原因を考えます

よく聞く話で、また、間違いではない事実として、学校の勉強には正解がありますが、大学の研究、社会の問題や仕事には正解があることは少ないです。逆に何が課題か、何が問題かをまず見つけなければいけないということも多いです。すぐに正解を求めていったり、既成概念に囚われる思考方法は必ずしも最適とは言えません。

そういった時にはまず立ち止まってよく考えるような思考方法が必要になります。

 

rodin

 

勉強方法などを調べたことがある人は聞いたことがあるかもしれませんが、「セルフレクチャー」という勉強方法があります。類似の方法や言い方はいくつもありますが、ようは「自分で自分に説明する」勉強方法です。

説明するという形をとることで単に暗記する勉強方法より深い理解力を得られる方法として知られています。これは経験則として、何かを人に説明したり、教えたことが一度でもあれば納得できると思います(あやふやなことは説明できませんよね?)。

この勉強方法を取り入れている人は、わからない部分に対してどうしてわからないのかという疑問の形にまで自然と持って行っていると思います。

しかし、これはなかなか高度な方法なので(これが出来るようになっていれば大学に入ってから良い論文が書ける素養も身につくと思います)、もう1つ別の方法を紹介したいと思います。

 

それはいたってシンプルで、範囲を決めて教科書や参考書などを2度読むです。

1度目はさらっと読んでください。この「さらっ」と読むということがなかなか難しいはずです。わからないところが色々あって気持ち悪いかもしれませんが、まずは決めた範囲を最後まで読んで、全体を把握することを最優先にしてください。

そして2度目ですが、単語レベルなどで意味がわからない所は辞書で調べるなどをして、もう一度最後まで読んでください。ですので1度目はわからない単語も飛ばし読みです。

ここまで徹底すれば、わかる部分とわからない部分が明確に色分けされてくると思います。方法としてはシンプルですが、結果としてかなりストレスがかかっているはずなので、わからない部分がどうしてわからないのかという疑問が芽生えているはずです。

わからないことがわかるように、解けるようにならないといけないと誰しもが思っています。この思考方法だと、疑問は即解消されなければいけないものだと思ってしまいます。

ですが、疑問というのは必ずしも悪いものではないのです。むしろ、上述したように、問題を見つけることがこれからの社会には求められています。

また、大学の研究や社会に出ると、この「わかる」というのが実に小さくなってきます(大学の授業や取り扱う教科書が一度でわからなくても悲観しないでくださいね、元々そういうものです)。

その時は急がば回れという諺の通り、まずは全体を見渡す視点と疑問を持つという思考方法がとても大切になってきます。それに基礎力がついてくれば1度目でわからなかった部分が2度目だとわかるという箇所も増えてくると思います。

 

セルフレクチャーにせよ、二度読みにせよ、まずは得意科目の方で試してみることをおすすめします。

より深い理解と問題解決能力を身につけて、大学の研究に、また社会人のスキルとして活かしていってください。

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