東大セミナー通信

2021.05.19勉強法

大学入試に備えよう!高校社会の効果的な勉...


みなさんこんにちは、東大セミナーの大木です。

 

本日は、おもに高校生向けに、

社会の勉強法についてお伝え致します。

 

大学入試における社会は、

英語や数学のように大きな配点を

有する科目ではありませんが、文系理系問わず、

大学入学共通テストで受験しますし、

文系生徒の場合は、国公立大学の二次試験でも

試験科目になる場合がありますので、

是非参考にしてみて下さい。

 

もちろん、小中学生にもおすすめです。

 

高校の社会は、より専門性が増し

(「社会」ではなく、「日本史B」

「世界史B」「地理B」「倫理・政治経済」

「倫理」「政治経済」「現代社会」に

科目が細分化されます。)、

それに伴い情報量も圧倒的に増加します。

 

例えば公立高校入試の社会に関しては、

一問一答などに掲載されている問題数は

地歴公民合わせて1000語弱ですが、

高校社会の場合、「日本史B」だけでも

一問一答に4000語程度掲載されているものもあります。

 

このような科目を

確実に得点源にしていくためには、

各フェーズでの学習到達目標を明確にした、

計画的かつ効果的な学習が必要です。

 

生徒のみなさんは、それぞれ自分に合った

勉強法をお持ちだとは思いますが、

色々なやり方を試してみることも、

ベストな手法を見つけるためには

大切な過程ですので、是非参考にして頂ければと思います。

 

ここでは「日本史B」を例に記していきます。

 


目次

1 通史学習

2 通史定着

3 論述対策(国公立大学等二次試験対策)

4 私立大学対策

5 文化史対策

6 input/output比率(3:7)


 

 

 

1 通史学習


 

歴史が苦手という生徒の多くは、

「通史」と呼ばれる歴史の全体像を

把握できていない場合がほとんどです。

 

全体像を把握せずに

枝葉の知識を入れようとしても、

各出来事の歴史的意義や背景を

理解できていない故、なかなか覚えられません。

 

 

例えば多くの日本史の授業では、古代から順に、

各時代の政治史・経済史・文化史などを

詳細にみていきますが、

全体像を把握できていない状態で

細かな話を聞いてもなかなか理解できませんし、

覚えられません。

 

ですから、まずはざっと通史を把握するという

作業が必要になります。

 

歴史全体の骨組みを完成させることが

このフェーズでの学習到達目標となりますので、

細かいところまで完璧に覚える必要はありません。

 

スピーディーに何度も繰り返すことを

意識して学習して下さい。

 

「まんが日本史」など、

取り組みのハードルが低いものから

始めてみるのも一つです。

 

なお、文化史に関しては、

情報量が多く効率が悪いので、

飛ばしてしまって構いません。

 

 

 

2 通史定着


 

1の段階を終え、歴史の全体像を把握できたら、

いよいよ通史の肉付け作業に入っていきます。

 

その際に必要な視点としては、

「各時代の政権担当者を意識する」ということです。

 

各時代の政権担当者を意識することで、

各出来事と時代の流れの紐づけを行い、

知識の定着を図っていくのです。

 

 

例えば古代末期から中世を学習する場合、

政権担当者が

 

「朝廷(貴族)」

「朝廷(貴族)+武士」

「武士」

 

というように変化していきます。

 

そしてその変化の背景に各出来事、

例えば平将門の乱や保元の乱、

平清盛の太政大臣就任、

鎌倉幕府の始まり、

承久の乱などが存在します。

 

これらを紐づけた場合、

 

「朝廷(貴族)が支配していた時代に

平将門の乱や保元の乱が起こり、

武士の力が世の中に認識され始める。

 

これを受けて有力な武士が政治の中枢に

介入していくようになり、

平清盛が太政大臣に就任するに至り、

源頼朝によって鎌倉幕府が開かれ、

武士の時代が始まる。

 

その後鎌倉幕府将軍家の血筋が

途絶えたことを受け、

前政権担当者であった朝廷(貴族)が

再び政権を取り戻そうとして

承久の乱が起こった。」

 

という理解になります。

 

 

こうすることで、

各出来事の時期や内容に関しての理解を深め、

知識を定着させていくということです。

 

ここでも文化史は飛ばしましょう。

 

また、資料問題対策も兼ねて、

図説資料を手元に置きながら

学習することをおすすめします。

 

 

 

 

3 論述対策

 (国公立大学等二次試験対策)


 

2までの学習で、

通史の理解や基本的な知識の定着は完了です。

 

例えば「日本史B」を

大学入学共通テストのみで使用するという場合は、

そのまま過去問演習に突入し、

間違えた問題を見直すという作業を

繰り返していきましょう。

 

過去問演習になかなか手を出さずに、

2までのinputばかりを繰り返すというのは厳禁です。

 

後述のとおり、

勉強はinput/output比率が大切ですから、

ある程度のinputが終わったら、

必ずoutputの作業に移行して下さい。

output作業を終えたあとに、

再びinput作業に戻るのは問題ありません。

 

国公立大学二次試験等で論述がある場合は、

論述対策を実施していきます。

 

論述対策で最も重要なのが

「教科書を読み込むこと」です。

 

大学入試の問題は基本的には

教科書をベースに作成されていますし、

固い表現で記されていますので、

表現の仕方に慣れるという視点からも、

教科書をしっかり読み込む作業が必須になります。

 

読み込み作業と並行して、

短文記述の問題集や、

重要論点を集めた論述問題集をすすめていきましょう。

 

 

 

 

4 私立大学対策


 

私立大学の一般入試では、

基礎知識がしっかりと定着していることを前提に、

かなり細かい知識まで問われます。

 

例えば教科書の欄外に記載されている情報などは、

共通テストレベルでは

あまり問われることはないのですが、

私立大学の一般入試ではバンバン出題されます。

 

ですので、3の学習の際に、

欄外の注釈もしっかりと読み込み、

わからない用語があれば、

用語集で調べる作業も必ず盛り込みましょう。

 

 

 

 

5 文化史対策


 

文化史は情報量が非常に多いため、

別ルートでの学習をおすすめします。

 

文化史の学習においても、

段階を踏んで学習していくことを

意識しましょう。

 

最初は骨組みを完成させるフェーズ。

 

ここでは文化の順番と

文化の政権担当者を覚えましょう。

 

また、文化史は、

世界全体の動きとのつながりも強いので、

世界史との関連性なども考えながら

骨組みを完成させていくとよいでしょう。

 

これが完了したら、各文化の特徴をおさえます。

 

例えば飛鳥文化であれば「日本最初の仏教文化」、

天平文化であれば「国際色豊かな文化」

といった感じです。

 

ここまで完成したら、肉付けに入っていきます。

 

各文化での代表的な文化財の名称を

覚えていきます。

 

その際、必ず図説資料を

使用することを心がけて下さい。

 

ビジュアルとセットで覚えることで

記憶の定着も図れますし、

資料問題にも対応できるようになります。

 

文化史に特化した参考書や

演習用教材もありますので、

有効活用してください。

 

 

 

6 input/output比率(3:7)


 

記憶を定着させるための

input/output比率の黄金比は3:7です。

 

ですので、

5までの学習の全てのフェーズにおいて、

この比率を意識してoutputの時間を

十分に確保しましょう。

 

各フェーズに応じたレベルの

output用教材を使用して、

学んだ知識の定着度を確認していきましょう。

 

 

 

以上、「日本史B」を例に、

高校社会の勉強の仕方についてお伝えしました。

 

ありがちな失敗例としては、

教科書1ページから気合をいれて

全ての語句をノートにまとめ

覚えていこうとする学習方法ですが、

これはまず継続できませんし、

効率が非常に悪いです。

 

今回ご紹介した学習方法も参考にしながら、

「スピーディーに何度も繰り返すこと」

「input/output比率」を意識して、

学校の授業と組み合わせながら、

自分流の学習方法を確立してみて下さい。

 

 

 

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