東大セミナー通信

2021.03.18勉強法

高校社会勉強法


みなさんこんにちは、東大セミナーの大木です。

 

本日は、おもに高校生向けに、

社会の勉強法についてお伝え致します。

 

もちろん、小中学生にもおすすめです。

 

高校の社会は、より専門性が増し

(「社会」ではなく、「日本史B」

「世界史B」「地理B」「倫理・政治経済」などに

科目が細分化される。)、

それに伴い情報量も圧倒的に増加します。

 

例えば公立高校入試の社会に関しては、

一問一答などに掲載されている問題数は

地歴公民合わせて1000語弱ですが、

高校社会の場合、「日本史B」だけでも

一問一答に4000語程度掲載されているものもあります。

 

このような科目を

確実に得点源にしていくためには、

各フェーズでの学習到達目標を明確にした、

計画的かつ効果的な学習が必要です。

 

生徒のみなさんは、それぞれ自分に合った

勉強法をお持ちだとは思いますが、

色々なやり方を試してみることも、

ベストな手法を見つけるためには

大切な過程ですので、是非参考にして頂ければと思います。

 

ここでは「日本史B」を例に記していきます。

 


目次

1 通史学習

2 通史定着

3 論述対策(国公立大学等二次試験対策)

4 私立大学対策

5 文化史対策

6 input/output比率(3:7)


 

 

 

1 通史学習


 

歴史が苦手という生徒の多くは、

「通史」と呼ばれる歴史の全体像を

把握できていない場合がほとんどです。

 

全体像を把握せずに

枝葉の知識を入れようとしても、

各出来事の歴史的意義や背景を

理解できていない故、なかなか覚えられません。

 

ですから、まずはざっと通史を把握するという

作業が必要になります。

 

歴史全体の骨組みを完成させることが

このフェーズでの学習到達目標となりますので、

細かいところまで完璧に覚える必要はありません。

 

スピーディーに何度も繰り返すことを

意識して学習して下さい。

 

なお、文化史に関しては、

情報量が多く効率が悪いので、

飛ばしてしまって構いません。

 

 

 

2 通史定着


 

1の段階を終え、歴史の全体像を把握できたら、

いよいよ通史の肉付け作業に入っていきます。

 

その際に必要な視点としては、

「各時代の政権担当者を意識する」ということです。

 

各時代の政権担当者を意識することで、

各出来事と時代の流れの紐づけを行い、

知識の定着を図っていくのです。

 

 

例えば古代末期から中世を学習する場合、

政権担当者が

 

「朝廷(貴族)」

「朝廷(貴族)+武士」

「武士」

 

というように変化していきます。

 

そしてその変化の背景に各出来事、

例えば平将門の乱や保元の乱、

平清盛の太政大臣就任、

鎌倉幕府の始まり、

承久の乱などが存在します。

 

これらを紐づけた場合、

 

「朝廷(貴族)が支配していた時代に

平将門の乱や保元の乱が起こり、

武士の力が世の中に認識され始める。

 

これを受けて有力な武士が政治の中枢に

介入していくようになり、

平清盛が太政大臣に就任するに至り、

源頼朝によって鎌倉幕府が開かれ、

武士の時代が始まる。

 

その後鎌倉幕府将軍家の血筋が

途絶えたことを受け、

前政権担当者であった朝廷(貴族)が

再び政権を取り戻そうとして

承久の乱が起こった。」

 

という理解になります。

 

 

こうすることで、

各出来事の時期や内容に関しての理解を深め、

知識を定着させていくということです。

 

ここでも文化史は飛ばしましょう。

 

また、資料問題対策も兼ねて、

図説資料を手元に置きながら

学習することをおすすめします。

 

 

 

 

3 論述対策

 (国公立大学等二次試験対策)


 

2までの学習で、

通史の理解や基本的な知識の定着は完了です。

 

例えば「日本史B」を

大学入学共通テストのみで使用するという場合は、

そのまま過去問演習に突入し、

間違えた問題を見直すという作業を

繰り返していきましょう。

 

国公立大学二次試験等で論述がある場合は、

論述対策を実施していきます。

 

論述対策で最も重要なのが

「教科書を読み込むこと」です。

 

大学入試の問題は基本的には

教科書をベースに作成されていますし、

固い表現で記されていますので、

表現の仕方に慣れるという視点からも、

教科書をしっかり読み込む作業が必須になります。

 

 

 

4 私立大学対策


 

私立大学の一般入試では、

かなり細かい知識まで問われます。

 

ですので、3の学習の際に、

欄外の注釈もしっかりと読み込み、

わからない用語があれば、

用語集で調べる作業も盛り込みましょう。

 

 

 

 

5 文化史対策


 

文化史は情報量が非常に多いため、

別ルートでの学習をおすすめします。

 

文化史の学習においても、

段階を踏んで学習していくことを

意識しましょう。

 

最初は骨組みを完成させるフェーズ。

 

ここでは文化の順番と

文化の政権担当者を覚えましょう。

 

これが完了したら、各文化の特徴をおさえます。

 

例えば飛鳥文化であれば「日本最初の仏教文化」、

天平文化であれば「国際色豊かな文化」

といった感じです。

 

ここまで完成したら、肉付けに入っていきます。

 

各文化での代表的な文化財の名称を

覚えていきます。

 

その際、必ず図説資料を

使用することを心がけて下さい。

 

ビジュアルとセットで覚えることで

記憶の定着も図れますし、

資料問題にも対応できるようになります。

 

文化史に特化した参考書や

演習用教材もありますので、

有効活用してください。

 

 

 

6 input/output比率(3:7)


 

記憶を定着させるための

input/output比率の黄金比は3:7です。

 

ですので、

5までの学習の全てのフェーズにおいて、

この比率を意識してoutputの時間を

十分に確保しましょう。

 

各フェーズに応じたレベルの

output用教材を使用して、

学んだ知識の定着度を確認していきましょう。

 

 

 

以上、「日本史B」を例に、

高校社会の勉強の仕方についてお伝えしました。

 

ありがちな失敗例としては、

教科書1ページから気合をいれて

全ての語句をノートにまとめ

覚えていこうとする学習方法ですが、

これはまず継続できませんし、

効率が非常に悪いです。

 

今回ご紹介した学習方法も参考にしながら、

「スピーディーに何度も繰り返すこと」

「input/output比率」を意識して、

自分流の学習方法を確立してみて下さい。

 

 

 

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