春分の日を過ぎても肌寒い日が続き桜が待ち遠しいこの頃です。受験シーズンが終わり、悲喜こもごもですが、結果については厳粛に受け止めこれからの指導に活かしていきたいと思います。
高校入試については、これまで通知表の評点も考慮するということで行われてきましたが、入試本番の点数が決定的に重要であるということがはっきりしてきました。
最後の最後まで気を抜かずに頑張ったものが勝利する仕組みということができます。
それから小論文・作文を廃止して、入試問題の中で記述力を問うという触れ込みで行われましたが従来と余り変わらない形式であり、お手並み拝見と注視したが期待はずれでした。
良いことが長く続くとは限りません。小論文・作文が入試に課され生徒の意識がせっかく高まっていたのに残念でなりません。英語の単語を正確に発音できない人が、正確に聞き取れないのと同じく、文章を書けない人が正確に文章を読めるのでしょうか。
入試問題・入試形式が学びの内容を規定するといっても過言ではありません。
現に、小論文・作文の廃止にともない東セミの小論文講座受講生が激減しました。私などは以前から講座内容に自信があったので大いにショックをうけたものでした。おそらく採点期間が短く一枚一枚丹念に読み込むことは大変だったのでしょう。
高校、大学、社会に出てからも文章を書くことは重要です。高校受験を機に文章を書く力を養うことは意義あることと思いますが教育委員会の意見を訊いてみたいものです。
大学入試については私なりの合格実績についての仮説を持っていますが、何分広範囲で行われ、検証が不十分なので次の機会に譲ります。
【記事監修者】塾長 柳生 好春
1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。
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