36点→72点!点数30点・偏差値20以上伸ばす数学の勉強法の極意 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2021.09.03入試対策

36点→72点!点数30点・偏差値20以上伸ばす数学の勉強法の極意


皆さんこんにちは。東大セミナーの花房です。

今回は、点数・偏差値を上げる数学の勉強法お伝えいたします。

今回ご紹介する勉強法は、中学3年生の夏休み明けまでに有効な勉強法です。特に「高校受験」に向けた勉強法です。中学3年生の皆さんはもちろん、中学1年生、2年生の皆さんも今のうちから下記のように勉強を積み重ねてみてください!


目次

0.高校受験と定期テストの違い

1.「わかったつもり」をなくそう!

2.さかのぼって勉強しよう!

3. 石川県公立高校入試について

4.学年戻りのメリット

5.まとめ


 

 

0.高校受験と定期テストの違い


まず初めに、高校入試と定期テストの違いについて確認します。高校入試と定期テストは全く違うテストです。勉強の仕方も全く異なるので、「定期テストでは点数が取れているけど模試(入試と似たテスト)では点数が取れない」という生徒は多くいます。何が違うのか、どんな勉強をすればよいのかを知り、高校受験に向けた勉強を始めましょう!

 

〇高校入試と定期テストの違い

・高校入試

テスト範囲が広い(中学生の全範囲)

基本・標準・応用がおよそ3割ずつの配点

入学者を選抜するための試験(これが1番大事!)

 

・定期テスト

範囲は直前に習った内容

基本問題の割合が高め

理解度を確認するための試験

 

高校入試は入学者を選抜するための試験で、定期テストは理解度を確認するための試験です。入学者を選抜するための試験=差をつけるための試験ということです。もっと分かりやすく言うならば、入試は「落とすための試験」です。対策をしなければ点数を取れなくて当たり前、入試に向けた対策を行って初めて点数が取れるテストです。さらに、石川県の公立高校入試では内申点よりも入試本番の点数が重視される傾向があります。※実施要項に明記されていません。東大セミナー内での調査による推測です※定期テストも大切ですが、入試本番で点数が取れなければ不合格になってしまうのが石川県公立高校入試です。

「入試に間に合わなかった」となることがないように、計画的・戦略的に受験勉強に取り組むことが一番の合格の秘訣です!高校受験合格に向け、入試に向けた勉強方法にいち早く取り組み、受験生としての実力をつけましょう!

 

 

 

1.「わかったつもり」をなくそう!


「数学が苦手だ」「思うように点数が取れない」と思うようになったのはいつ頃ですか?中1で習う「比例・反比例」、中2で習う「1次関数」「合同の証明」あたりは、つまずく生徒が多い単元です。1次関数が苦手だから、1次関数からやり直そうという勉強はしていませんか?苦手単元を無くそうという決意は素晴らしいですが、上記のような勉強法では結果が出ないかもしれません。その理由はズバリ「原因分析」ができていないためです。まず初めに、数学では以下のように、学年を超えた分野の繋がりがあることを知りましょう。

中学生の数学は学年を越えて単元のつながりがある

(表)中学生数学の学年を越えた分野のつながり

各分野、中学1年生から行っています。当然1年生では、比較的簡単で基本的な内容を行います。先ほど例に挙げた「1次関数」は【関数】という分野に入ります。【関数】の分野の基本的な考え方は、中学1年生で「比例・反比例」を習うときに一緒に学びます。つまり、「1次関数」が「関数の基本的な考え方を理解できていない」ため苦手な場合は、「比例・反比例」から勉強を進めることで原因が解決し、成績が向上します。この場合の原因は、1年生の時の比例反比例を「なんとなくわかったつもり」で通過してしまったことにあります。この原因を解決しなければ、1次関数をどれだけ勉強しても点数が向上しません。

また、分野の理解とは別の箇所に原因があるケースもあります。最も多いのが「分数が苦手」です。「方程式は解けるが、係数が分数の場合に間違えやすい」という生徒も多くいます。「文字が多くなるとよくわからなくなる」ケースも同じくらい多いです。このような場合は、各分野の復習よりも、小学校の「分数」や中学1年生、2年生の「文字式」を確認し、問題演習に多く取り組むのがいいでしょう。

数学は「積み重ね」が重要です。今、目の前の問題が解けないのは、1年前、2年前、あるいは小学生の算数で「わかったつもり」で進めてきてしまったのが理由かもしれません。

 

 

2.さかのぼって勉強しよう!


成績を劇的に上げたいなら、学年をさかのぼって、自身がつまずいたところから勉強し直しましょう。「今から1年生をやり直して受験に間に合うの?」と不安になる人もいると思います。

大丈夫です。間に合います。

タイトルの「36点→72点!」を成し遂げた生徒は、中3の4月〜11月で中学1年生〜3年生の数学の内容を終了させました。部活動に精力的に取り組んでいた生徒で、決して、人よりも抜きん出て勉強量が多い生徒ではなかったので、誰でもポイントさえ押さえれば間に合います。

ここまで読んで、「よし!私も学年を戻ってやり直そう!」と思ってくれた皆さんは次に「どこからやり直せばいいの?」という疑問を持っていることでしょう。

この疑問への答えは自分で出来る学年から」です。先生の説明を聞いてわかったとして、それは「わかったつもり」になっていませんか。むしろ、先生(ご両親や友達でも良いです)にあなたが説明できるように勉強をすると、みるみるうちに成績が上がっていくことでしょう。学年を戻っていけば、自分だけの力で理解できる箇所に必ず出会えるはずです。

その箇所から勉強をし直すことで、自然と「積み重ね」ていくことができ、解けなかった問題がいつの間にか解けるようになっています。

 

 

 

3. 石川県公立高校入試について


石川県公立高校入試数学の配点は以下のようになっています。大問の単元は令和3年度のものです。配点は毎年変わっていません。このうち、大問4,6,7の(3)の問題は対策をしても解ける人が限られる難問です。上記3問以外は、しっかりと対策をすれば解けるようになる問題です。

ここで皆さんに質問です。金沢泉丘高校の合格最低点は何点でしょうか。年によって変動がありますが、360~370点のことが多いです。少し高く見積もり、5教科で375点を合格ラインとすると、1教科あたり75点が合格ラインになります。難問である、大問4,6,7の(3)の21点分を全て落としたとして79点で、合格ライン以上の点数になります。

つまり、石川県の高校入試では、自分で出来る問題を解き切る力が必要とされ、その力がある人が合格する仕組みになっているのです。「自分で出来る」、どこかで見覚えがありませんか。

そうです!

第2部で説明した、勉強の開始地点自分で出来る学年から」です!普段の勉強から「自分で出来る」を追求することが石川県の公立高校入試合格に繋がります。この記事を読んだ今日から、自分で出来る学年に戻って勉強を進めましょう!

 

 

 

4.学年戻りのメリット


学年を戻って勉強することのメリットはもうお分かりいただけたかと思いますが、もう1つ重要なメリットがあります。むしろこのメリットこそ成績向上の鍵を握っています。数学が苦手な生徒や、勉強があまり好きではない生徒にはより効果的です。そのメリットとは「サクサク進む」ということです。数学において、学習が進まない1つの原因に「難しくて勉強が中々進まず、やる気がなくなる」ことが挙げられます。サクサク進むこと、自分の力で解けること、この2点によりモチベーションが維持され、勉強が続きやすくなるのです。また、サクサク進むのは「問題が簡単だから」という理由だけではありません。中学1年生のテキストは、1年生向けの言葉、表現で説明されています。2年生や3年生となり、成長した皆さんが読むと、非常に読みやすく感じるはずです。当時よくわからなかった単元も、今の成長した皆さんならより早く、より深く理解できます。モチベーションを維持しやすく、より早く理解出来るので、ぜひこの勉強法を試してみてください!

 

 

 

5.まとめ


いかがでしたか?今回は、自分がつまずき始めたところまで戻って、自分で出来る学年から勉強を積み重ねる勉強法を紹介しました。皆さんが、今目の前にしている数学は難しいかもしれません。しかし、それは小学校からの積み重ねで段々と難しくなっただけです。みなさん自身が学年を戻って、積み重ねていけば解けない問題はありません。「自分で出来る」にこだわって、受験を成功させましょう!

 

 

 

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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