英語の4技能学習はどの順番ですすめるべき? - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2021.08.05勉強法

英語の4技能学習はどの順番ですすめるべき?


皆さんこんにちは。 

東大セミナーの浜上です。 

 

今回は、「英語4技能の学習」についてお伝えします。 

 

 


目次

1. 英語4技能とは 

2. 4技能重視により、具体的にどのように入試は変わっていくの? 

3. 英語4技能を鍛える順番はあるの?


 

 

 

1. 英語の4技能とは


従来の日本の英語教育では、高校入試や大学入試では長文読解や英作文などのペーパーテストが主だったことからも分かる通り、

読む(リーディング)力と書く(ライティング)力が重視されてきました。

 

しかし、実用的な英語力を高めることを目的とした一連の大学入学改革に伴い、

聞く(リスニング)力、話す(スピーキング)力の2つの分野も重要視されるようになりました。

これら4つの技能(読む、書く、聞く、話す)を合わせて「英語4技能」と呼びます。

現在の英語学習では、これらすべてが均等に扱われるようになっています。

 

 

 

2. 4技能重視で入試はどう変わっていくの?


4技能が均等に扱われることで、入試ではどのような変化が生じるのでしょうか。

受験知識として理解しておけばより適切な対策ができるようになります。

ここではその変化として大きなものを、3つ挙げてみます。

 

  • 1)高校入試でのリスニング問題の難化

 

今年行われた石川県公立高校入試の英語リスニングは、例年より読まれるスピードが速く聞き取れなかったと振り返る生徒が多かったです。

公立高校入試ではまだリーディングと比べてリスニングが軽視されやすいですが、だんだんと付け焼刃の対策では間に合わなくなってきていると言えるでしょう。

英語学習においては受験直前だけではなく、日頃からリスニングの対策を意識しておく必要が出てきました。

 

 

  • 2)大学入試共通テストのリスニング配点・形式が変化

 

「リーディング:リスニング=200点:50点」だったセンター試験の配点から、大学入学共通テストに変わるに伴って、

「リーディング:リスニング=100点:100点」と、配点比率が1:1まで上がりました。

またセンター試験ではすべての音声が2回放送されていたのに対して、共通テストでは大問によって1回しか放送されない音声もあり、重要性や難易度は格段に上がったと言えます。

 

  • 3)英語外部試験(GTEC、英検など)でのスコアを入試で勘案する大学が年々増加。

 

これは大学共通テストや個別試験にて話す(スピーキング)力を図ることは難しいため、外部試験に求めているところが大きいです。

外部検定試験である一定以上のスコアを獲得することで、

共通テスト本番の得点に関わらず「英語の得点を9割として扱う」などの優遇措置を準備する大学は、今後どんどん増えていくでしょう。

自分の志望する大学が外部検定試験を活用するのかどうか、よく調べておきましょう。

外部検定試験の種類によって問題の難しさが違うという難点は、試験の難易度を考慮した共通基準である「CEFR」という指標で画一化されているので、「どの検定試験でどれくらいのスコアを取ればいいのか分からない……」という方は一度ご覧いただくといいでしょう。

 

上記のように、リスニングやスピーキングの重要性が年々上がってきているのが実情で、

それに対して専門の対策ができていない生徒が多いのもまた、確かな現状です。

 

 

 

 

 

3. 英語4技能を鍛えるのに順番はあるの?


今回はこの英語4技能をどのように勉強していけばよいかをお伝えします。

結論からいうと・・人それぞれです(笑)

無責任な…と思われるかもしれません。

しかし、極端な例でいえば、帰国子女の方などスピーキング・リスニング能力がすでに長けている方は、日本の独特な型にはまったキチキチの英語文法を、入試英語と割り切って勉強していく必要があります。

ネイティブスピーカーは日常会話でスピーキングやリスニングをしているわけですから、リーディングやライティングはその後に身につけていくことになりますね。

かと言って、第2言語として英語を勉強する日本人にそれができる環境があるかと言えば、難しいでしょう。

 

では、大多数の英語を話せない日本生まれの人々はどうしたらよいか?

 

まず、やはりそれでも「これ!」という順番はありません。

ただ、4技能をA(リーディング、ライティング)と、B(スピーキング、リスニング)の2つのグループに分けて考えましょう。

そして、AとBを同時並行で行っていくことが大切です。

グループAは文法をしっかりマスターし、文法通りに訳をできる練習をしていくことが大切です。

グループBについてはまずスピーキングをする前に話そうとする音源を聞き、それを聞こえたまま話す練習をしてください。

しっかり聞こえたままの声をインプットしそのまま発音(アウトプット)するのです。

そのとき、文字を読んだら駄目ですよ。

聞こえたスピードと発音で話せるようになったらそこで文を見ます。

「この文がこういう発音するんだ!」という発見が、回数を重ねていくにつれてあるはずです!

1日10分でも、毎日続ければ十分効果がありますよ!

グループBのトレーニングは、このようにリスニングとスピーキングを繰り返して行うことがとても効果的です。

グループAについては学校の課題やテスト勉強などを通して、理解することが出来ていることが多いかと思います。

それに対してグループBのトレーニングはなかなか習慣化できていない方も多いかと思います。

まずは1日10分でも取り入れていただければと思います。

ただし、必ず音源のある文を聞いてその通り話すようにしてくださいね。

学校で使っている教科書にCDがついてきていれば、それでOKです!

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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