「なぜ学ぶのか?」 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2021.04.28保護者通信

「なぜ学ぶのか?」


 

 

なぜ学ぶのか?

 

これも百人いれば

百通りの答えがある問いの一つかもしれない。

 

かつて「金ピカ先生」のニックネームで

予備校界で一世を風靡した

故佐藤忠志さんがテレビで

「学んで有名大学に合格すれば

 学歴コンプレックスを持たなくて済む。

 最低限それは言える」と

発言したことを不思議と覚えている。

 

最近では脳科学者として活躍中の

中野信子さんは

「人間には新規探索遺伝子があり、

 何にでも興味を持ち知ることは

 生存に有利である」と発言し、

好奇心旺盛な人の幸運について言及している。

 

はたまた、かつて何かのコラムで

「先祖から受け継いだ文化を

 後世に伝えなければならない。

 故に人間は学ばなければならない」

というものがあった。

 

その時は「成るほど」と感心したものである。

 

しかし、最も一般的で共感を得やすいのは

「学べばその人の可能性が広がる」

というものではなかろうか。

 

親が子に学びの意義を伝える際に

最も多く採られるものと思われる。

 

 

 

これは、今となっては懐かしい思い出だが、

私の父は私になぜ勉強するかについて

「勉強すれば教養が身につき

 相応の理によりその人に

 相応しい伴侶が得られる」といった、

優れてプラグマティックなものであった。

 

はたしてそのようになったかは留保するとして、

今から考えてもとてもユニークなものであった。

 

余談であるが私が大学に入学するため

上京するにあたって父から

「これからいろんな人に逢うだろうけど、

 こういう人相の人はどういう性格か、

 を意識しなさい」という趣旨のことを

言われたのを覚えている。

 

父からすれば、これも立派な学習なのであろう。

 

話は変わるが、金沢南校の廊下に

「努力は決して、裏切らない」

という掲示がある。

 

これ見て、はたと思ったことがある。

 

それは

「裏切らない、とあるが

 それは結果が出るという意味か?」

という疑問である。

 

努力しても結果が出ないことは往々にしてある。

 

私がウサイン・ボルトの百メートルの記録を

破ろうといくら努力しても100%無理である。

 

中野信子さんが指摘する

「努力の方向性」に関わる問題である。

 

 

 

そうは言っても

「努力は決して、裏切らない」は

間違いではないと考える。

 

努力の末、

たとえ第一志望校合格などの結果は出なくとも、

それに向け努力をした客観的事実は確実に残る。

 

そこに価値を認めるのである。

 

私たちはとかく結果を求め、

そこに価値をおくが、

その努力自体にも価値を認め

成長を実感することもできるはずである。

 

「努力は成長をもたらす」、

また「成長をもたらす努力」をしたいものだ。

 

 

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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