宝達志水町立「志雄小学校」を訪問して - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2022.10.28保護者通信

宝達志水町立「志雄小学校」を訪問して


東大セミナー塾長 柳生好春

 

去る10月27日に社員2人と志雄小学校の公開研究会に参加した。塾が公立の小学校のこのようなイベントに参加することは極めて珍しく、この機会を頂いた細江教育長はじめ学校関係者の皆様に深く感謝したい。

志雄小学校は何を隠そう私の母校である。建物こそ当時の木造建築ではないが場所はそのままであり運動場の場所も当時のままである。タイムカプセルを埋めた記憶はあるが不幸にも開ける時にその場に居合わすことが出なかった。「何を書いて入れたのであろう」今となっては思い出すすべもないがとても残念であった。

私の数少ない自慢の1つに小学校6年間の無欠席がある。当時、自家は商売をしており食事も家族全員で一緒に食べることが少なかった。ある日、学校前まで来て校舎が異様にシーンと静まり返っているのを感じ気がつくと祭日の日であった。誰も私がランドセルを担いで出かける姿を見て咎める者がいなかったのである。おそらく少々の風邪を引いていても鼻を垂らしながら行っていたに違いない。運動場を見渡せば少々草が生えていて残念ではあるが当時は片隅に相撲が取れる立派な土俵があった。ちゃんと屋根がついていたように思う。ここでクラス対抗の相撲を取ったことが懐かしく思い起こされる。私は、身体は細かったが意外と相撲が強く学校代表の団体戦で「大将」を務めたことがある。今は92歳の母が「土俵に蚊トンボが止まっているようだった」と述懐したのを鮮明に思えている。

 

回想はこれ位にして今回の公開研究会にについて触れよう。「志雄小学校」はレベルの高い授業をしていることは教育界で広く知れ渡っている。そこでこの度は「論理的思考力の養成」~ICTの可能性を最大限に引き出す授業創りを目指して~とのテーマで行われた。

対象である1年生は算数「3つのかずのけいさん」、4年生は国語「あなたはこの物語をどう読む?読んで感じたことを紹介しあおう」ごんぎつね、5年生は社会「工業生産を支える運輸と貿易」だった。私は専門が社会なので5年生のクラスを覗いた。公開だけあって見学者が教室からあふれた。教頭先生がモニターに現れ「自動車を買いに行ったら1年半後の納車になると言われた。なぜそんなに時間がかかるのでしょうか?」というものだった。生徒は時に話し合い、一人で考え、さまざまな意見を出し、前で発表する。タブレットで調べることも推奨される。その駆使する様子を見ると相当慣れているようであった。ICT教育は文科省の推奨するところではあるが都道府県格差、学校間格差がまだまだあると聞いている。ところがここでは手慣れたものである。先生方の苦心と情熱に頭が下がる思いであった。若い教員が多数参加していたが大いなる指針となるのではないか。

志雄小学校は県下有数の文科省の学力テスト優秀校である。近ごろマスコミ等で対策授業云々の話が出ているが当校はそれを行っていないとのことであった。単元の終了時に過去問で定着度を見る程度で特別なことは行っていないとのことである。今日、観た授業を日ごろから行っていれば、成程と頷かざるをえない。

 

 

 

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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