「人生を四季になぞらえて」 - 東大セミナー

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2018.04.28塾長ブログ

「人生を四季になぞらえて」


 

中国では古来、人の人生を四季に例えて、それぞれに色を配して表現した。

私たちがよく使う「青春」はその一つである。

五行説で春に青を配(青春)し、夏に朱(赤)(朱夏)を配し、

秋に白(白秋)を配し、冬に玄(黒)(玄冬)を配して四季を表した。

これを人生に例えると青年期は文字通り「青春」であり、

30代から40代は「朱夏」であり、

50代から60代は「白秋」であり、

70代から80代は「玄冬」ということになろうか。

白秋というと北原白秋を連想する。

これまで北原白秋の白秋は詩人らしく、五行説から自ら採ったものと思っていたが、どうも違うようだ。

同人誌を発行する際に「白」の一字を雅号につけることになり、くじ引きで「白秋」になったという。

 

白秋の歌に「秋の日の白光にしも我が澄みて思(おもひ)深きは為すなきごとし」がある。

秋の穏やかな陽光に心も澄み切って、満ち足りた思いでもはやなすべきことはない。

遺歌集「牡丹の木」に載せられたもので、澄んだ秋の日差しにも似た清々しい晩年の心境が吐露されている。

私みずからは「白秋」の晩期にあると思うがこのような心境からほど遠い。

いたずらに馬齢を重ね「朱夏」の中でもがいている。

四季のうち春夏が好きな私にむしろふさわしいのかもしれない。

しかし、どうもがいても「玄冬」がいずれ訪れる。

玄は黒を意味し、しかも光沢のある黒という。

このような人生の晩年とはどのようなものであろうか。

今のところ「感謝の心に満ち溢れた人生」としか思い浮かばない。

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