
仕事柄、人前で話すことが多い。
そこでどうすれば相手に伝わるかを考えることも多い。
経験から1つ言えることは、
相手はこちらの話した内容自体は時の経過とともに忘れていくということだ。
学校や塾の授業でも直後に振り返らないと定着しないのだから当然であろう。
ともすれば伝える側はこれも言いたい、あれも言いたいと欲張るが
聞き手にはあまり残らないという現実がある。
話し手として非常に残念なことであるが、そういうものだと理解するしかない。
伝える上で重要だと思うことは何を伝えたいのかということである。
往々にしてそれが明確でないことがある。
しかもどれだけ伝えたいことに思い入れがあるかによって伝わり方が違ってくる。
作家の井上ひさし氏の言葉に、このようなものがある。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
書くこと」
NHKアナウンサー三宅民夫氏の講演で紹介されたものである。
流石にここまでくるとプロの領域かなと思う。
しかし少しは意識しても良いのではないかと思う。
講演のなかで三宅民夫氏は何を伝えるかについて
「伝えたいことは一つ」という明確な基準を持っていた。
それ以外はエピソードなどの話題ということだ。
「メッセージ」と「エピソード」、「主題」と「話題」切り分けが必要なのであろう。
最後に私の経験から一つ。
人は聴いた話の内容は覚えていなくとも
伝える側、話し手の人柄、人となりなどの印象については結構覚えているものである、ということである。
「熱誠」という言葉があるが、情熱や誠実さが印象として長く残るようである。
せめて伝える側、話し手はそのどちらかでも有るよう心がけたく思う。
【記事監修者】塾長 柳生 好春
1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。
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