生徒が喜ぶ褒め言葉【声かけの姿勢編②】 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2014.11.26教室の様子

生徒が喜ぶ褒め言葉【声かけの姿勢編②】


d5c5c876 こんにちは!

金沢校の北村です!

前回はhttps://www.tohsemi.com/blog/2611.html 。

生徒は、自分に声をかける側の言葉だけではなく、

その裏にある気持ちや考えまでも 受け取ってしまっているというお話をしました。

実際私も塾講師として駆け出しの頃、 生徒が私の声の裏側まで見通しているということに気付かなかった頃、

様々な失敗をしてきました、そして今でも・・・。

2年前のちょうどこの時期、11月頃に入会してきた中学3年の男子生徒がいました。

どちらかというといわゆるやんちゃ坊主の生徒でしたが、

机に向かい授業が始まると しっかり集中して、先生の指示に従う素直な生徒でした。

ただし彼には、自習室での過ごし方に問題がありました。

授業中は目の前の課題に取り組むのに、彼は私語厳禁の自習室の中で、

周りの友達に色々と話しかけて、自習室の空気を変えてしまったのです。

周りの友達も含め、何度か注意をしましたが、なかなか直らず、

ある日私もとうとう限界に来て、爆発してしまいました。

images その爆発を受けてその生徒は荷物を持ってその場から逃げ出してしまったのです。

すぐに保護者に連絡を入れました。

「私が怒ったので、教室から飛び出していってしまいました。

私の言い方がひどかったようです。帰宅したら連絡を下さい。」

幸い無事に家に帰ったようでした。

・私語厳禁の場所で声を出すことは、何があってもルール違反だ。

・違反者には改善要求をしなければならない。

・何度注意しても改善が見られない場合は、今回のように厳しい対応も必要だ。 ・・・

私は、教室担当として当たり前のことを当たり前にやったまでだ。

そう思っていました。

でも、よく考えてみると、それらは全て私の方の一方的な都合だけでの話でしか ないことに気付きました。

彼の気持ち、彼の行動の原因、彼の求めているもの・・・

それらを完全に無視した、自分の気持ち、考え、仕事、

益だけを考えた行動、発言だったのです。

私は強く反省しました。

彼のモチベーションを上げ、それに伴って成績を向上させる

役割を担っていたはずの私は、あの瞬間、彼の利害対立者に

成り下がってしまっていました。

そうするべきではありませんでした。

「今から自分が言おうとしているのは、子どものためなのか?

それとも自分の気持ちにおさまりをつけるためなのか?」

と、自問自答するべきでした。

翌日の授業の時間、彼は伏目がちにも来校してくれました。

私は彼に謝罪しました。

「こっちの都合で昨日はあんな言い方をしてしまった。申し訳ありませんでした。

ただ、俺はあなたの志望校合格のために、だめなものはだめ、よくないことはよくないと 言わなければならない。

せっかく来てくれているのに、自習室での今の状態は、 あなた自身で自分を志望校合格から遠ざけているのと同じだ。

わかってくれるか?」

彼はうなずき、謝ってくれました。

授業中の集中力が自習室での過ごし方に広がり、最後には見事受験校に合格してくれました。

今日皆さんにお伝えしたいのは、

私たちが生徒に接するとき、

「この言葉を投げることで、

相手は自分を味方だと思ってくれるのか?」

「この振る舞いをすることで、

手は自分を味方だと思ってくれるのか?」

という視点を忘れずに接する必要があるということです。

相手が味方だと思ってくれるためには、自分が相手の味方にならなければなりません。

それには、

①自分の不安解消や不満解消などの利益を完全に捨て去る。

②自分の利益もさらけ出し(包み隠さず)、その上で相手にも依頼をする。

このどちらかで相手と接する必要があります。

長くなりました。

今日はここまで。

次回は言葉の意味よりも相手に伝わるメッセージについてお伝えします。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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