2022年4月から、東大セミナーは新コース「ドラゴン桜コース」を開講いたします。
ドラゴン桜のノウハウを用いて学ぶことの楽しさを実感していただきながら、保護者様・生徒様の両方をサポートするコースです。
ドラゴン桜2編集担当・現役東大生の西岡壱誠先生の講演会も実施いたします。
是非ふるってご参加ください。
対象:東大セミナーにお通いの小4生〜中2生
日程:1月7日(土)
時間:18:30-20:30(18:30開場)
会場:金沢国際ホテル2Fフォレストフォート※駐車場無料
参加費:無料
申込方法:こちらからお申し込みください
※東大セミナーにお通いの方が対象のイベントです。
著者:中野 信子
出版社:小学館
価格(税込):858円
皆さんは、食べ物にせよ人にせよ「好き嫌いが多い人」と聞いて、どのような印象を持ちますか?ひと昔前の学校では「給食を残さず食べるまで休み時間無し」という指導も行われていたぐらいですし、「好き嫌いは無い方が良い」という価値観を持つ方が多いのではないでしょうか。何かについて「嫌い」と表明することは、わがままと捉えられたり、タブー視されていたりする風潮があると思います。例えば、面と向かって嫌いな相手に「嫌いだ」ということは、憚られると思います。それに、「嫌いな人の悪口ばかり言う人」というのも、あまり印象は良くないでしょう。
しかし、本書の著者である脳科学者の中野信子さんは「好き嫌いの感情はあって当然のもの。むしろ“嫌い”という感情を活用することで人生を豊かにできる」と説いています。何かに対する嫌悪感や否定的な感情が持てるからこそ、自分に害をもたらすものを遠ざけ、生命の危機を回避することができるからです。例えば、いかにも腐っていて、食べたらお腹を壊しそうなものを見て「これは食べたくないな」という嫌悪感を抱くことができなかったら、食あたりを起こしてしまい生き延びることはできないでしょう。人や場所に対して「なんとなく嫌いだな」と思うときがあるのも、過去の実体験や人類の経験値から、脳がそのように判断している、合理性があるものなのです。
では、そんな「嫌い」という感情をどうやって生活に活かしていけば良いのでしょうか。本書には、放送作家・作詞家の秋元康さんの例が挙げられていました。秋元康さんは「嫌いな人と定期的に会う」ということを自分に課しているそうです。嫌いな人というのは、自分に似ているタイプか、あるいは正反対か、そのどちらかであるそうです。嫌いな人に定期的に会い、「何故自分はその人のことを嫌いなのか」を考えることで、自分の信念や好きなことを再認識するのだそうです。
嫌いな人に遭遇して「あいつ、嫌なやつだな!」で終わってしまうのではなく、「嫌だな」という感情を深掘りして、自分自身への気づきや学びに変換する。一見ネガティブな感情だと思われるものも学びにつなげる姿勢がすごいと思いました。「嫌い」という感情は、ネガティブなものですが、活用次第で人生をより豊かにできる材料になるのです。
本書を通じて「嫌い」の活用方法を考えてみるのはいかがでしょうか。
まもなく2022年も終わろうとしています。1年を振り返る時期となりました。振り返って「ああしておけば良かった」「あれをやっておけば良かった」などと、後悔することもあると思います。
思想家・武道家である内田樹さんによると、「後悔」には2種類あるそうです。それは「何かをしてしまった後悔」と「何かをしなかった後悔」です。
「何かをしてしまった後悔」とは、お酒の飲みすぎや失言など、「自分の過去の行為に対して悔いること」です。それに対し「何かをしなかった後悔」があります。「何かをしなかった後悔」は、何もしなかったが故に、”私たちの心を長い時間をかけて酸のように浸食して、私たちを廃人に追い込むような種類の「後悔」”になるそうです(内田樹さんのHPより)。
心理学の研究でも、「してしまった後悔」より「しなかった後悔」の方が、後悔の度合いが大きいと言われることを考えると、1年をより充実させるには、「しない後悔よりもしてしまった後悔」を選択した方が良いのかもしれません。
東大セミナーでは、来年も保護者・生徒一人一人に寄り添って、サポートしてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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