皆さんこんにちは、東セミグループ高等部担当の中島です。
いよいよ気温も下がり、入試に向けて追い込みの冬がやってきました。公立高校入試までは約3カ月、センター試験までは約1カ月半となりました。
今回はそんな追い込みの時期に何をするべきか、ということについて具体的にお伝えいたします。

直前期となると、「とにかく、たくさん演習をしなきゃ!」という気持ちになり、
問題集をたくさん買ってきて、ひたすら問題を解いていこうと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、それは違います。
「今まで解いてきたものを完璧にすることに徹する」
これこそが直前期に皆さんに行ってほしいことです。
その理由は2つです。
まず1つ目は、「知識の抜けを徹底的になくす」ためです。
この時期、学校や東セミで模試を受験する機会がたくさんあるかと思います。
それらの見直しは、しっかりとできているでしょうか?
模試を受ける目的は、自分の知識の穴を見つけることです。
よって模試を受けただけでは、成績は伸びません。
模試で出た結果に一喜一憂するだけでなく、
模試でわからない問題と出会えたことに感謝して、
本番で出たら絶対解けるように見直しを行わなければいけません。
そこで具体的な行動としては、
3年生になってから受けた模試から自分の苦手な分野、ミスが多い単元を把握し、
問題集の該当分野の問題を解き、類似問題を完璧に解けるようにします。
そして改めて模試を解き直し、満点が取れるまでこれを繰り返します。
こうすることで、解けなかった問題を解ける問題に変えるのです。
2つ目は、「スピードを意識して問題を解くことが重要になってくるため」です。
入試本番は、限られた時間の中で正確に問題を解いていくことが勝負のカギを握ります。
よって入試本番では、自分がわかっている問題に関しては、
思い出す時間を限りなく減らし、瞬時に解答が浮かぶ状況を作ります。
こうすることで、例え初めて見るパターンの問題が出ても、
そこにかける時間を確保することができます。
そのために、直前期の演習時には、問題を解くだけでなく、目標タイムを設定し、
タイマーを使って時間を意識して問題を解くことが重要です。
すでに解けるようになっている問題でも、
より早く解くことを目標に問題を解いていれば、
本番で新たな時間を作り出す実戦力を身につけられるのです。

新しい問題集を使ってわからない問題が増え、かえって復習量を増やすより、
今まで使ってきた問題集を解き直し、
自分の知識の不足している部分を把握し、その穴を埋めていく方が、
時間が限られている今の時期は有効です。
その方が自信にもつながりますし、自ずと点数は伸びるでしょう。
これらのことから、今まで使ってきた問題集を完璧にすることが
いかに重要かわかっていただけたかと思います。
ここで言う完璧の定義は、問題を見たら瞬時に解法から解答までが頭に浮かぶことです。
そこまでに至ってなければ、まだまだ復習量が足りていないことになります。
今お伝えしたことを実践しようとすると、
今持っている問題集や模試でやらなければいけないことはたくさん見えてきたはずです。
ぜひ今日から実践してみてください。
【記事監修者】塾長 柳生 好春
1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。
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