子どもを合格へと導く「受験生の親」の3つの心得 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2018.03.30保護者通信

子どもを合格へと導く「受験生の親」の3つの心得


 

皆さん、こんにちは。

東大セミナーの山本です。

 

すっかり春らしい陽気となり、

窓を開け、外の爽やかな風を感じることも心地がよいと感じる季節がやってきました。

 

今年の3月14日、石川県公立高校入試合格発表の日も、そんな晴れた日でした。

各高校の合格発表時刻である正午から、

東大セミナー各校舎では生徒や保護者の皆様からの合否報告を待ちます。

これまで同じ目標に向かってきた生徒、そして保護者の皆様と

一緒に結果を受けとめる一日です。

今年も様々なドラマがありました。

 

今回は、東大セミナーの保護者から寄せられた合格体験記をもとに、

「受験生の子どもを持つ保護者の心得」と題してご紹介していきたいと思います。

 

 

 

1.直接、「勉強しなさい」と言わない。


 

今回、保護者から寄せられた合格体験記で

「お子様の受験で一番苦労したこと、大変だったこと」という項目について、

一番多い回答が、「子どもの勉強時間やその内容」についてでした。

 

例えば、

「息抜きさせる度合いの加減が難しかった」

「子どもがなかなかやる気モードに入らなかった」

 

「部活を引退してからは時間の使い方が分からず、

ボーっと過ごすことが多かったので、集中して勉強させることが難しかった」

 

「宿題以外の主体的な勉強をどうさせればよいのか分からなかった」

 

「テストや模試の結果にこどもがやる気をなくしたときのどう対応するべきかに悩んだ」

 

などなど、どこのご家庭にもあるであろう悩みを、

合格した保護者の皆様も同じように抱えていたようです。

 

では、これにどう対応していったのでしょうか。

そこにはある共通点がありました。

 

それは、「直接的な言葉で『勉強しなさい』とは言わない」ということです。

しかし、それはほったらかしにするということを意味するのではありません。

「勉強しなさい」と言わずに、お子様との関わり方を模索し、

伴走者の(いっしょにはしる)スタンスをとっていらっしゃいました。

 

例えば、こんなコメントが寄せられています。

 

「時にやる気が見られない時は『勉強しなさい!』ではなく、

『時間を大切に使ってね!』と声をかけました。」

 

「親は、何もしてやれないので、色々話をきくくらいしかできませんでした。

模試のたびに、『あ~、社会やばい、理科40点くらいや』とかいう本人の感想に、

親も冷や冷やしましたが、勉強勉強とは、言いたくても我慢しました。」

 

「受験だからといって、何か特別にしたことはないですが、

本人が錦丘に行くという強い意志が最初からありましたので、

節目節目にテストの結果を2人でみながら、このまま、志望校は変えない事を確認してました。

本人も不安なことや心配な事を素直に伝えてくれました。色々話せたのがよかったです。」

 

「なるべく誉めて自信を持てるようにしています。

と言いながらも、ついつい否定的なことも言ってしまいますが、

失敗して一番ショックを受けているのは本人なので、

次はどうすればいいかを一緒に考えられるようにしています。」

 

「親が焦ると子供にも伝わるので、

子供を信じて、応援してやる事が大事だと思いました。」

 

「自分のことは自分で決めてもらうようにしています。

普段の勉強開始時間、就寝・起床時間も気になると声はかけますが、

結局は本人が自分で動かないと中身のないものになると思うので。

部活決定、受験校決定も毎日の生活に関わるようになることだし、

頑張るのは本人なので、アドバイスはするけど、後は自分で考えてと話します。

後で辛い思いをしたり、後悔したりすることになっても、

自分で決めたことならば前向きに乗り越えられると思います。」

 

「当初、なかなか成績の上がらない中でも、

本人の目指す当面の目標(点数・偏差値)を具体的に示してあげることで

一歩一歩階段を登ることを意識させることが大事だったと感じています。」

 

「目標を決めさせ、志望校でやりたいことをイメージさせやる気が出るようにしました。」

 

「本人の意志を尊重し、成長に応じて少しずつ自分で考えて行動していけるように気を付けています。」

 

「つい親の価値観を押し付けてしまいたくなりますが、

できるだけ本人のやりたいことを応援できる親でありたいと心掛けています。」

 

このように方法は様々ですが、

受験勉強をお子様の問題とするのではなく、

保護者の皆様が一緒に取り組んでいたという事例が多くみられました。

 

 

2.時には、「ともに学ぶ」こと


 

今回、合格体験記をまとめるにあたって、印象的だったのがこちらのポイントです。

なぜなら、家庭での生徒と保護者のご様子をなかなか見えてこず、

保護者の皆様の日々の工夫や努力についてあまり気づけていなかったからです。

しかし、このような積み重ねがきっとお子様には伝わっているはずです。

 

以下、合格体験記のコメントをご紹介します。

 

例えば、ニュースや時事について。

「外国について興味があるようだったので、

トランプ大統領の政策、中東地域の混乱、北朝鮮の核開発・ミサイル、

ロシアのドーピング疑惑、中国の野望、サッカー選手の出身国のこと、

などなど訊ねられた時に応えられるように新聞などの記事や解説は読むようにしていました。」

 

「(子どもが)常識的なことを知らなかったり、世の中の動向に興味がなかったりするので、

ニュースを見るついでに話題にしたりしています。」

 

現実社会を知ることは、知識を身につけるだけではなく、

課題意識が持てることで、学ぶ意義も見えてくるのかもしれません。

 

また、こんな内容もあります。

「テレビ番組で見たのですが、緊張を解くには、ガッツポーズがいいそうです。

緊張しやすい娘に声かけしました。」

その様子を想像するだけで心が温まる、とても素敵なお話ですね。

 

大学受験を支えた保護者からはこんなご意見も…。

「親としていつも言い聞かせていたのは、大学合格は人生のすべてではないということです。

価値観が多様な今、大学を出ても幸せな人生が歩めるわけもありません。

そして、我々社会に出ている親も、学び続けなければ生き残れはしないという現実があります。

そのような現実を親として教えていた気がします。

それをふまえて、娘は志望大学へ行く決意を固めていたと思います。」

 

おそらく、ここにあるコメント以外にも

保護者の皆様の努力や工夫はたくさんあるのだと思います。

そして子どもたちは、そんな保護者の様子をきっと見ているはずです。

 

 

 

3.やっぱり大事!食事のケア


 

「食育」という言葉があるように、食事は子どもたちにとってとても大切なものです。

しかし、受験期は塾通いもあり、食事のリズムが乱れがちになるもの。

その中で、保護者の方々もやはり色々気を使っていたようです。

そこにどんな工夫があったのか、ご紹介したいと思います。

 

「何が好きか、得意か、その反対は何なのか。観察!?していました。

食べたい物の好みが変わるので希望するものを買ってきました。

例えば塩ラーメンが飽きると醤油ラーメンがいいとか、

この程度なら簡単ですし本人も満足なんですよね。

野菜嫌いな子ですがラーメンに入れるネギは食べられたりと、色々工夫しました。」

 

「とにかく体調を崩さないように、バランスの良い食事ができるように心がけました。

入試当日に万全の体制で迎えられるように就寝も早めにさせました。」

 

「家だと誘惑も多くなかなか集中できないので、

できるだけ塾の自習に行くように勧めました。

夜ご飯が不規則になることが可哀想に思いましたが、

塾だと集中できたようで期間限定だと割り切り、

その分塾がお休みの日にはできるだけ楽しい食卓にしようと心掛けました。」

 

 

いかがでしたでしょうか。

生徒の受験の裏には、保護者のたくさんの愛情が支えとなっていました。

しかし、その愛情をどう表現したらよいのか、保護者にとっても不安がたくさんあるのもまた事実です。

なぜなら、保護者の方にとっても、

「〇〇さん(お子様の名前)の受験」は初めてだからです。

子どもは一人ひとり違い、最近は受験自体も大きく変わってきています。

 

東大セミナーは、今年度もっと保護者の皆様をサポートできる塾として、

生徒と保護者様の「ダブルアップコーチング」に取り組んでいます。

お電話や面談(MT)などでお話する機会には、

ぜひお父様・お母様のお悩みや不安もぶつけてください。

 

生徒・保護者・東大セミナー皆で

「いっしょに強くなる塾」

始動です。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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