ダブルアップコーチングXXIII - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2020.08.29保護者通信

ダブルアップコーチングXXIII


みなさんこんにちは。

東大セミナーの大木です。

 

今年は夏休みも早々に終わり、

2学期が開始されました。

 

夏は受験の天王山と言われますが、

今年の夏は非常に短かっただけに、

秋以降の学習の質を

向上させていくことが重要です。

 

そこで今回は、学習の質を

上げるための具体的な勉強方法について

お伝え致します。

 

 

 

1 勉強する際に必ずやってほしいこと


 

勉強の質を向上させるために

必ず実施してほしいことが3つあります。

一つ目は解答解説を読み込むこと、

二つ目は解き直しをすること、

3つ目は解き直す問題を選定することです。

 

 

 

2 解答解説を読み込む


 

自学の時間によく実施する問題演習。

この問題演習には、3種類の結果があります。

わかって解けた問題、

わかったけど解けなかった問題、

そしてわからなくて解けなかった問題です。

 

わかったけど解けなかった問題と

わからなくて解けなかった問題は、

対処法がそもそも異なるため、

まずはこの二つを区別することが必要です。

 

そのために必要な作業が、

「解答解説を読み込むこと」です。

 

解答解説を読んでみてわかった場合は

「わかったけど解けなかった問題」、

解答解説を読んでも理解できなかった場合は

「わからなくて解けなかった問題」

ということです。

 

そしてこれらの分類を可視化するために、

問題集のわかって解けた問題には「〇」を、

わかったけど解けなかった問題には「△」を、

わからなくて解けなかった問題には「×」を

つけるようにしましょう

(この作業は下記3につながっていきます)。

 

 

 

3 解き直しをする


 

次は解き直しです。

2で△と×をつけた問題が対象になります。

△の問題は「わかる」状態なので

解き直して「できる」状態に、

×の問題は

「解答解説を読んでもわからなかった問題」なので

先生に質問したりインターネットで調べたりして

「わかる」状態にしてから解き直して

「できる」状態にしましょう。

 

地道な作業ですが、

一つ一つ丁寧に実施していくことが大切です。

いずれの問題も、解き直して正解した場合は、

「△」ないしは「×」の上に

「〇」をつけておきましょう

(この作業は下記4につながっていきます)。

 

 

 

4 解き直す問題を選定する


 

受験にかけられる時間は有限です。

だからこそ、

効率的な勉強が必要になってくるのです。

 

試験直前に問題を見直す際も同様です。

1から10の全ての問題を見直していたら

とても時間は足りません。

試験直前にテスト範囲を全て見直して、

序盤は順調だったものの、

最終的に時間不足になって

全く手をつけられなかった科目や

一夜漬けの科目が残ってしまった

という経験はありませんか?

 

それは解き直したり見直したりする問題を

選定していないことが原因なのです。

ではどうやって選定するか。

 

もうおかわりですよね。

上記のマーキングに従えばいいのです。

 

つまり、

「×」「△」「×〇」「△〇」の優先順位で

見直し解き直しをすれば良いということです。

 

科目が多い時などは、まずは全科目の「×」を、

これが終わったら全科目の「△」を

といった順番で進めていくのも良いでしょう。

いずれにせよ、優先順位をつけて勉強することで

学習の効率が格段に良くなります。

 

 

 

5 指導者(保護者)側の心得


 

これらの指導方法で最も重要なことは、

生徒(お子さま)自身が解答解説を読み込んで、

わからない問題を把握できるようにすることです。

 

すなわち、生徒自身に解答解説を読み込ませて、

その結果を評価する力を修得させることが

重要ということです。

 

そのために指導者(保護者様)に求められることは、

「解答解説を読み込む習慣を

 身につけさせるためのコーチング」です。

 

具体的には、

生徒(お子さま)から質問があったときに、

その解法を教えるのではなく、まず、

わかったけど解けなかったのか、

そもそもわからなかったのかという問いを発し、

わからなかったのならば

どこがわからなかったのかを言語化させる

声掛けをするということです。

 

そうすることで、生徒(お子さま)は、

間違えた問題を解決するには

まず解答解説を読まなければならないという

習慣を身につけていくのです。

 

ちょっとした声掛け一つで

生徒(お子さま)の習慣は大きく変わり、

未来が広がります。

 

ご家庭でも是非、このような具体的な声掛けを

心がけて頂ければと思います。

 

 

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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