この4月からドラゴン桜コースを漫画・ドラマ「ドラゴン桜」の監修者西岡壱誠氏の協力を得て開講する。これは東大セミナー本科のオプションとして設定されるものである。月1回オンライン・オフラインで行われるもので生徒の意識に良い意味の変化を与え結果として学習効果のアップを図ることを目標とする。そのうち年3回は保護者との対応に充てる。
長年の生徒指導で感ずることの一つに「人は自らの限界線を簡単に引く」ということがある。
そしてその限界線を出ようとしない。もう一つは日常の生活の中で「なぜ」「どうして」などの問題意識が少ないことだ。この2点について西岡氏とそのチーム(現役東大生)との接触を通して生徒の主体的な気づきと問題解決に繋がれば幸いである。
2000年に村上和雄筑波大学名誉教授をお迎えして講演会を開催したことがある。教授は高血圧の原因物質であるレニンという物質の遺伝子を世界で初めて解読したことで知られる。氏の主張によれば「人の60億にものぼる遺伝子の中でONの状態にあるのは僅か5%~15%位で残りはOFFの状態である」、「こうなりたい、こうありたいと思うことの100%は可能性の範囲内」ということであった。
しかしそのOFFの状態にある遺伝子も何らかの原因でONになるようである。この原因について考えられるものとして「環境の変化」「感動」「感謝」などが挙げられていた。これらのうち「感動」「感謝」は人為的に創るのは容易ではないが「環境の変化」は何とか我々の努力で作り出せると考える。西岡氏を始め現役東大生との交換・交流により彼らの問題意識や彼らがこれまで実行してきた学習法などから生徒が大いに刺激を受けることも「環境の変化」と言えまいか。
このような観点から「ドラゴン桜コース」の開設に踏み切った次第である。
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