今月のおススメ本:書くのがしんどい - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2023.02.01保護者通信

今月のおススメ本:書くのがしんどい


皆さんこんにちは。東大セミナーの篠原です。

今月のおススメ本は「書くのがしんどい 」です。

 

著者:竹村俊助

出版社:PHP研究所

価格(税込):1650円

 

「書くのがしんどい」という気持ちに寄り添ってくれる。そんな著者に「ありがとう」と言いたくなる本。

 

皆さんは仕事や学校の課題などで、あらたまった文章を書かなくてはならないときに「大変だな」と思うことはないでしょうか?例えばメール、資料、レポートの作成などです。かく言う私も毎月、文章を書く機会があり、時折「大変だな」と思うことがあります。

 

この本はあらゆる人の「文章が書けない悩み」に寄り添い、文章をスラスラ書ける方法を提示してくれます。そして文章をスラスラ書く大前提の心構えがあります。大きくは「伝えようという気持ちで書くこと」と、「まず書いてみて、それを修正して文章を仕上げる」ということです。

 

「書くのがしんどい」と思うときは、「自分の中にあるもの」から何かを書こうとしているときです。面白い話はないか?良い表現はないか?といったことを延々と考えて、行っては来たりしている。つまり、「何を書くか」が思考の中心となり、「書くことが目的化」している状態です。

 

私たちが文章を書く理由は何でしょう?それは誰かに、「何かを伝えたいから」。ですので、文章を書くときに大切なのは、「書きたいこと」を考えるのではなく、読み手に「伝えたいこと」を考えることが重要です。

 

また、0から良い文章を生み出すのは、大変難しいことです。でも、友達や知り合いが作った文章に「ここはもっとこうした方が良いよ」とアドバイスすることは比較的簡単ではないでしょうか?そう、できたものにアドバイスし、修正を加えるのは簡単なのです。ですので、最初はあまり肩に力を入れすぎず、伝えたいことを一通り書いていき、その後で修正する方が楽なのです。

 

私もかれこれ4年ぐらい、毎月保護者通信「おススメ本」の原稿を作成している、ということに今気がつきました。もともと文章を書くことが得意ではなかったため、文章自体はまだまだつたないと思いますが、流石に4年も毎月原稿を書いていると、自分なりの「こうすればスムーズに原稿が書けるな」という、勘所が掴めてきたように思います。原稿を書き始めたころは丸1日考えても全然原稿ができないこともありましたが、今は数時間もあれば原稿が完成しています。「継続は力なり」とはこのことかもしれません。

 

また、体の良いことや誰かに評価されそうなことを書こうとしていると、中々筆が進まない気がします。レポートやメールは「書くこと」が決まっていますが、ブログや感想文など、「書き手が内容を選ぶ」形の文章は、特に「自分の素直な気持ちを言葉にして伝える」というメンタルが大事なのだと思います。素直に自分の思ったこと、考えたことを書いた方が読んでいて面白い文章が書ける気がしますし、原稿作成のスピードも速い気がします。「自分の思いを伝えよう」というエネルギーがスピード感につながっているのでしょう。

 

文章を書くことにしんどさを感じている人は、本書を通して解決策を見出してみてはいかがでしょうか。これからも、より保護者の皆さまに「面白い」と思って頂ける記事を作成できるよう、精進してまいります。

 

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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