面接対策だけでなく知っておこう、大学のアドミッションポリシー。 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2022.01.07入試対策

面接対策だけでなく知っておこう、大学のアドミッションポリシー。


皆さんこんにちは。

石川県金沢市、白山市、野々市市の学習塾 東大セミナーの町田です。

今回は、「大学のアドミッションポリシー」についてお伝えします。

『アドミッションポリシー』。

どこかで聞いたことはあるが、詳しくは・・・。という人が多いのではないでしょうか。


目次

1. アドミッションポリシーとは

2. 面接に向けて知っておきたいアドミッションポリシー

3.一般入試でも知っておきたい

4. まとめ


 

 

 

1. アドミッションポリシーとは


「受験」というワードに疎遠になっている方には、あまりなじみのある言葉ではないかもしれません。

2017年の大学改革により、アドミッションポリシー(入学者の受入れに関する方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)、ディプロマ・ポリシー(卒業の認定に関する方針)の策定と公開が義務付けられることとなっています。

今回はその3つのポリシーのうち、特によく耳にするであろう『アドミッションポリシー』についてお伝えします。

 

・アドミッション‐ポリシー(admission policy)

大学の入学者受け入れ方針。

自校の特色や教育理念などに基づき、どのような学生像を求めるかをまとめたもの。

(デジタル大辞泉「アドミッションポリシー」の解説より)

 

つまり、「うちの大学はこんな生徒に来てもらいたい」といった事をまとめたものです。

例えば金沢大学のアドミッションポリシーはこちらです。
https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/07/R4-admissyonpolicy-1.pdf

大学として求める人材だけでなく、学域・学類として求める人材も記載されています。

更に入学までに身につけて欲しい教科・科目まで記載されています。

どの大学も難しい言葉で記載されていることが多いので、資料から読み取るテストだと思ってまずは志望大学のアドミッションポリシーを要約してみてください。

例えば「ざっくりと言えば、『うちの大学は英語が出来る学生を募集していますよ。だからうちの大学を志望するなら英語を頑張ってね。』とかかれています。」といった具合に。

 

 

 

2. 面接に向けて知っておきたいアドミッションポリシー


大学に入学するための方法は多岐に渡ります。

一般選抜の他にも推薦入試(学校推薦型選抜、総合型選抜)があります。

特に推薦入試の場合は、アドミッションポリシーを事前に目を通さないということは無いでしょう。

理由は面接に使える情報が記載されているからです。

面接では受験生の人物像を知る質問がされますが、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と異なれば、合格は難しくなります。

そこで金沢大学のアドミッションポリシーを例にとって考えてみましょう。

金沢大学のアドミッションポリシーのうち、学校教育学類共同教員養成課程では、求める人材を「教育を通じて、地域社会の反転に貢献しようという強い意志を持っている人」「人を育てることの大切さと喜びを感じられる人」「現代の教育課題を含む幅広い分野に興味・関心を持っている人」「自己の考えをはっきりと表現し、他の人の考えをしっかりと受けとめることを通じて、他者と協働ができる人」「高等学校における履修内容を理解し、教職を目指すために必要な学力がある人」と明示しています。

特に総合型選抜の場合、面接・面談の機会が多く、「どのように地域社会に貢献するのか」「どのような時に人を育てることの大切さや喜びを感じたか」「今、どの様な教育に対する課題があるのか」「学生時代にどのように他者とコミュニケーションをとってきたのか」と面接の際に聞かれたら、どのように回答しますか。

最低限、『自分は大学が求めている人物です』と伝えられなければ、大学側も来て欲しいとはならないのではないでしょう。

ですので事前に面接練習をする際には、受験する大学のアドミッションポリシーに目を通し、例えば志望動機や大学後の進路、学生時代印象に残っている事など一般的な質問の回答を考えるヒントにしてみたらいかがでしょうか。

 

 

 

3.一般入試でも知っておきたい


また、金沢大学の法学類での一般選抜においては「基礎学力に加えて、外国語、国語及び数学の能力を重視して評価します。」、経済学類では「基礎学力に加え、国語・数学・外国語の能力を重視します。」と表記されています。

実際、両学部の個別学力検査では数学を受験しなければなりません。

高校1年生の文理選択の際、将来が漠然としている人になかには、数学が苦手だから文系、国語が苦手だから理系というように、科目の好き嫌いで文系・理系を選ぶ人も少なくありません。

もちろん、将来を見据えて文系・理系を決めるのが理想ですが、実際このような学生も多いです。

ですので、何も考えず文系なので国語、英語、社会で点数を稼げばよいと考えて数学を後回しにすると、金沢大学の個別試験の対策に間に合わくなるかもしれません。

またアドミッションポリシーに英語を重視する内容が記載されていたら、英語の問題が想定していたレベル以上の難易度になっているかもしれません。

そこらへんは過去問などで確認できるので、早めにチェックしておくことをお勧めします。

 

 

 

4. まとめ


今回は主に入試対策としてアドミッションポリシーについて取り上げました。

ただ、大学は入ることが目的では無く、入って何を学ぶのか、そして学んだことを社会にどう還元していくかが大切です。

是非、行きたいと思う大学がどのような人物を求めているのかを知り、それが将来なりたい自分像であるかを確認して、日々、そうなるように努力していきましょう。

また、自分の将来どのような人になりたいのか、あまりイメージ出来ない人は、ひょっとしたら各大学のアドミッションポリシーに目を通すことにより、自分の将来像をイメージできるかもしれません。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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