著者:馬渕磨理子
出版社:プレジデント社
出版年:2024年
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「投資」と聞くと、自分には縁がない、損をしそうで怖い、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。ですが、物価や教育費が上がる今の時代、「お金とどう付き合っていくか」を学ぶことは、保護者世代にとってもお子さまにとっても避けて通れないテーマになりつつあります。
本書は、経済アナリスト・馬渕磨理子さんによる「株式投資の原理」をやさしく解説した一冊です。株のテクニックや銘柄選びに走るのではなく、「株価はどうやって動くのか」「なぜ景気と連動するのか」といった“仕組み”を、経済学の視点からひも解いてくれるのが特徴です。
大切なのは、目先の値動きに振り回されず、「なぜそうなったのか」を自分の頭で考えられること。そのための「指標の読み方」や「投資に必要なキーワード」なども、図解を交えてわかりやすく解説されています。
NISAの始め方・終わり方にも触れているので、制度の基本をおさらいしたい方にもおすすめです。
“知らないこと”が不安の正体なら、まずは知ることから始めてみませんか?お金の話が苦手な方にも、「投資って社会の見方を変えるきっかけになるんだな」と思わせてくれる、そんな一冊です。
投資に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない
NISAや株価の仕組みをざっくり理解したい
お金や経済について、子どもと一緒に学んでいきたい
「難しそう」で終わらせず、まずは“知る”ことから始めたい方にぴったりの一冊です。
株式投資とは、お金儲けの手段というより「社会の動きを読み解く力」そのもの。
株価の裏にある経済の仕組みや人々の動きに気づくことで、ニュースの見え方が変わり、将来への備え方にも自信が持てるようになります。
「知らなかったから怖かっただけ」と、前向きな一歩を踏み出せる感覚が残る一冊です。
今月ご紹介した本が伝えているのは、「知らないこと=怖いこと」ではなく、「知れば冷静に判断できるようになる」という考え方です。
世界的な投資家・バフェットのこの言葉も、まさにそれを象徴しています。投資やお金に限らず、子育てや教育、社会とのかかわりも、知識を持つことで不安は小さくなります。
“わからないからやらない”のではなく、“わかるようになる努力”が、未来への一歩になることを改めて教えてくれます。
今月は「投資」という一見ハードルの高そうなテーマを取り上げましたが、実は“知らない”ことが不安を大きくし、“少し知る”ことで世界の見え方が変わる──そんな気づきをくれる一冊との出会いでした。
子どもたちに「学ぶことの大切さ」を伝える私たち大人も、まだまだ学びの途中です。
NISAや教育費、家計の見直し…現実的な悩みにも向き合いつつ、経済や社会を「冷静に見る目」を育てていくことは、私たち自身の安心にもつながるのかもしれません。
この夏、少しだけ視点を変えて「知ることの面白さ」を味わってみませんか?
次号も、日々の暮らしや子育てに小さなヒントをお届けできれば幸いです。
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