大学入試の新戦略~英語の外部試験利用~ - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2017.07.29保護者通信

大学入試の新戦略~英語の外部試験利用~


こんにちは、東セミグループ東金沢校教室長の大木です。

いよいよ夏本番ということで、高3生にとっては重要な時期に突入しました。この夏の頑張りが、来春の結果を左右するため、「人生で一番勉強をした!」という夏にして頂きたいと思います。

高校3年生は、夏休みが終わるまでに受験科目全範囲の学習を修了するとともに、センター試験の過去問10年分のうち少なくとも半分以上をこなし、9月以降の二次試験対策(記述答案添削100通)[i]に備えなければなりません。8月2日~4日に金沢南校で開催される夏期特訓を一つのきっかけにし、最高のモチベーションを作り、悔いのない8月を過ごしてください。

 

「東進の受講風景」 1人ひとりブースで区切られたスペースで受講できるので、集中して学習に取り組めます。

 

 

見えてきた「新」大学入試制度


 

さて、高3生が7月から開始する、センター試験過去問演習10年分、2次試験過去問演習10年分という膨大な演習期間は、これまで高3生にとって大学入試対策の集大成として位置づけられていました。この流れは現在の高1生まで同様に続きます。しかし、昨今議論が進んでいる大学入試改革によって、2020年度を以ってついにこの大学入試センター試験が廃止されることが決定したため、大学入試対策の手法も大きく変わることになります。大学入学共通テスト、小論文、面接といった新たな入試制度の導入が提言される中、特に大きな変更点として挙げられるのか英語の4技能試験です。

 

現行の大学入試制度における英語試験は、センター試験においては「Reading」「Listening」の2技能、2次試験においてはそれに「Writing」を加えた3技能に留まっています。そのせいもあってか、日本人の「Speaking」能力はなんと世界で全172か国中168位[ii]と、先進国とは思えないほど低いものです。この点の改善も見据えて、グローバル社会で活躍できる人材の育成を掲げて推進される大学入試改革では、上記3技能に「Speaking」を加えた4技能試験を導入することが提言されています。試験の実施方法自体は未定ですが、民間の英語外部試験を活用する案も出されています。

 

2021年の新入試に向けての情報が目立つ中、あまり注目されていませんが、実はこのような英語外部試験の活用は、大学入試改革を待たずして既に始まっています。国公立・私立を問わず、難関大学が続々とTEAP、TOEIC、TOEFL、英検といった民間の英語外部試験の成績を、入試科目として導入する傾向が強まっています。

 

具体的には、2016年度一般入試で英語外部試験を利用した大学は、国公私立大合計で50大学(全746大学の6.7%)。設置者別では国公立大9大学(5.4%)、私立大41大学(7.1%)。2017 年度一般入試で英語外部試験を利用する大学は、国公私立大合計で110大学(全764大学の14%)。設置者別では国公立大14大学(8.3%)、私立大96大学(16.3%)となっています[iii]。このように、この1年で利用大学数が倍増しています。

 

「本番一発勝負ではなくなる」メリットも…


 

大学側が英語外部試験の活用を積極的に受け入れており、実際に利用大学も急増していることに加え、英語外部試験の活用にはもう一つ大きなメリットがあります。それは、少なくとも英語に関しては「本番一発勝負ではなくなる」ということです。「うちの子は本番に弱くて入試本番が心配・・・。」という保護者様も多いのではないでしょうか。先述のとおり、現在の高校1年生までは、センター試験による本番一発の結果による合否判定が為されます。しかし、この英語外部試験を利用すれば、複数回受験の結果を用いることができるため、そのような心配も無用です。加えて、英語外部試験利用では、確定スコアを用いるため、本番で英語を受験する必要がなく、結果として本番受験する入試科目を1つ減らすことも可能になるわけです。その分、他教科に時間を充てることも可能になるわけです。

 

さて、ここまでお話致しました英語外部試験利用ですが、東セミグループでも、すでにこのような英語外部試験対策を行いながら大学入試に備える指導を行なっており、昨年もICU、学習院といった難関、有名私立大学に合格者を輩出することができました。英語外部試験は、一般入試だけではなく、推薦入試でも大きな武器になります。加えて、オールイングリッシュ化される大学での英語の授業[iv]、大学での単位認定や就職活動において必要不可欠なTOEIC対策にも役立ちます。新入試世代である現中3生以下はもちろん、現役高校生にも是非お勧めしたい方式です。是非所属校舎の先生に問い合わせてみてください。

 


[i] 東進衛星予備校にて「過去問演習講座-国公立2次・私大対策」を取得した場合のみ、専門添削指導員による、志望大学10年分の過去問添削指導を受講できます。

[ii] 【出典】Test and Score Date Summary for TOEFL iBT® Tests(2015年)

[iii] 【出典】旺文社 教育情報センター

[iv] 大学によって異なります。金沢大学は、2020年までに学部での授業の50%をオールイングリッシュ化する方針を示しています。

 

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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