皆さん、こんにちは、東セミグループの山本です。
夏休みに入り、梅雨も明け、いよいよ夏本番です!
中学3年生は、初めての「受験生」として不安たっぷりの夏休み。
高校3年生も、高校受験の時とは比べほどにならないほどの学習量が必要とされ、こちらもそこはかとない不安が付きまとう夏休み。
今回は、そんな受験生に向けて、「これを30日間実行できれば、夏休み後に結果は出ないはずがない!」夏休み最高の過ごし方をお伝えします!
夏休みの最初にまず立てるのが「夏休み中の計画」ですよね。
この計画、皆さんはどのように立てていますか?
おそらく、「毎日〇時間勉強しよう」と勉強時間を先にきめることが多いのではないでしょうか。しかし、これでは、気分が乗らないときにダラダラしがちになり、結果全くできなかったということもあるかもしれません。
これを、「勉強しない時間」、言い換えると「ご褒美時間」を先に決めてみるのです。受験生の皆様であれば、「ご褒美時間」を毎日6時間、7時間とするべきだと考えている人はいないはずです。
とすると、
起床時間7時、就寝時間23時、生活時間(ご飯・お風呂など)3時間と考えると
「就寝時間」-「起床時間」-「生活時間」=13時間
あるわけですから、
毎日の「ご褒美時間」を4時間としても、勉強時間が9時間確保できるようになります。
「4時間なんて多いな」と思えば、「ご褒美時間」2時間とすると11時間も確保できます。
また、ここでもう一つ重要になってくるのは、
「起床時間」と「就寝時間」を決めること、そしてこの「起床時間」は夏休みだからといってのんびりせずに早起きを心がけることです。
起きる時間と学力はあまり関係のないように思えますが、実際はかなり関係があるようで、学習コーチングをする際には生徒が「毎朝早く起きられている」かどうかをよく見るそうです。
具体的に、朝早起きするメリットは5つあります。
①朝ごはんをしっかりとることができる
「しっかりとる」とは「よく噛み胃に負担をかけずに食べることができる」ということです。胃に負担をかけずに食べると、脳に血液を流すことを妨げないので、脳を集中させることができるようです。
②朝に勉強することができる
③早めに登校すると気持ちが落ち着き、小さな優越感も味わえる
④ポジティブな気持ちになれる
脳科学的にも朝は積極的で前向きな思考になれるといわれています。
⑤自分を律する力がつく
早起きは誰にとっても最初はキツイものですが、継続することで精神力も身についていきます。精神力をつけることで、受験勉強や様々な困難にも立ち向かっていけるようになります。
日ごろから大事だと言われている「復習」。
けれど「復習っていつ、何をしたらいいんだろう…」「ワークをすることが復習…?」など、
実際に何をしたらよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は効果的な復習についてお話していきます。
効果的な復習を考える前に、まずは「勉強とはいったいなにか」について考えてみましょう。
まずは、勉強とは「できないこと」を「できる」ようにすることということができます。
そのうえで、「予習」→「授業」→「復習」→「テスト」の役割を整理してみると、
「予習」=「授業の準備」
「できる」と「できない」ものを分けて授業に臨む準備をする
「授業」=「復習の準備」
「できない」を「できる」に変える
「復習」=「テストの準備」
「できる」状態をキープする
「テスト」=「予習の準備」
いい結果が次の「予習」のやる気につなげる
となり、この「次のことを考えて動く」サイクルが上手く回ると、
勉強に前向きになり、楽しむことができるようになります。
では、この勉強の4つのサイクルを意識したうえで、復習の効果的なやり方をお伝えします。
①復習は「その日、次の日、日曜日」
まずは、復習は1回で完璧にしようと思ってはいけません。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」から
人は何もしなければ、覚えた20分後には約42%忘れ、1日後には約74%忘れてしまうということが分かっています。ですから、数回の復習の機会によって忘れにくくする工夫が必要なのです。
そのために、
「その日、次の日」の復習は、ノートを見直す
「日曜日(休校日)」の復習は、問題を解く
これだけでも、効果はずいぶん出てきます。
その上で、授業の前に前回の授業のノートを見直す、授業の後に今回の授業のノートを見直すことを加えれば、授業の内容が理解、定着しやすくなります。
②「復習」のための「授業」の受け方
効果的な「復習」を行うためには、復習の準備となる「授業」の受け方も大切になってきます。
夏休み中には、学校の補習のほか、東セミの夏期講習で授業があります。
授業を受ける際は、3つの点を意識してみてください。
・「うなずきながら聞く」
人間の頭は興味を持つと働き始めます。得意な教科は1回聞いただけで覚えられるけど、苦手な教科は何回聞いても頭に入らないなんてことはよくありますよね。
だから、苦手な教科は特に意識をして、先生の話を「うんうん」とうなずきながら聞くと、脳がだまされてきます。「この夏、苦手教科と向き合わなきゃ」と思っている生徒も多いと思います。ぜひ実践してみてください。
・「3回読んでから覚えて書く」
復習のためにノートをきれいに書くことも大切ですが、頭を使わずに書いているだけでは単なる「作業」にすぎません。より効果的にするためには、「3回頭の中で読んで、覚えて書く」のです。そうすると、授業の間に復習の1回目を自然に行うことができます。
・「質問を一つ考える」
授業が終わった後に、先生や友達に質問することを考えながら授業を聞いてみてください。目的をもって授業に臨むことで、脳が活性化します。
いかがでしょうか。
今回は大きく2つのテーマ「夏休みの計画の立て方」と「復習の仕方」についてお伝えしました。
これらを実践したら、生活習慣が変わり、勉強ができるようになっている気がしませんか。
30日後、新しい自分に出会いましょう。
【参考文献】
清水章弘『習慣を変えると頭がよくなる』(高陵社書店、 2009年)
清水章弘『勉強ができるぼくのつくりかた』(PHP研究所、 2015年)
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