大学入学共通テスト英語の変更点と予想平均点 - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2021.02.03保護者通信

大学入学共通テスト英語の変更点と予想平均点


みなさまこんにちは、東大セミナーの大木です。

高校3年生のみなさん、

大学入学共通テストお疲れ様でした。

ここからの残り期間は、私立大学の一般入試や、

国公立大学の二次試験に向けて、

万全の準備をしていきましょう。

 

さて今回は、今年初めて実施された

大学入学共通テストについて、

とりわけ特に変更点の多かった英語について、

データをもとに振り返ってみようと思います。

 

目次

 

1 出題形式の変更点(リーディング)
2 出題形式の変更点(リスニング)
3 予想平均点
4 現役生・浪人生の得点差
5 今後求められる力

 

 

 

 

1 出題形式の変更点(リーディング)


 

配点が昨年のセンター試験の200点から

100点となり、大問数の変更はなかったものの、

昨年54個だった解答数は47個に減少しました。

 

そして、発音・アクセントや

文法・語彙の問題はなくなり、

全大問において読解型の新形式となりました。

 

実際のコミュニケーションの場面を意識した、

多岐にわたるジャンル・形式の出題が見られ、

概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで

多面的な資質・能力が求められたといえます。

 

複数の大問で、

イギリス英語による出題もなされました。

 

素材文語数が、昨年のセンター試験から

約1100語増加(約2800語→約3900語)

した点も、特筆すべき変化といえるでしょう。

 

 

 

2 出題形式の変更点(リスニング)


 

昨年センター試験と比べて、

配点が50点から100点に、

大問数が4から6に、

解答数が25個から37個に増加しました。

 

英文が比較的短い第1問と第2問では

音声が流れる回数が2回でしたが、

第3問以降は1回のみとなりました。

 

第5問では大学の講義が想定されており、

第6問Bは日常的なトピックに関する

4人の会話でした。

 

また、一部の設問に、

イギリス人や日本人を想定したと思われる

話者が含まれていました。

 

配点・大問数の増加に伴い、

聞き取る問題音声の語数は

昨年センター試験から300語以上も増加。

 

読み取る問題の分量も

昨年センター試験から増加した点を考慮すると

難易度が高まったといえるでしょう。

 

 

 

3 予想平均点


 

大方の評価が「難化」となった

今年の大学入学共通テストの英語ですが、

受験者約40万人を対象に実施された

データ分析の結果、予想平均点は

リーディングが前年+0.8、

リスニングが前年-0.6と、

昨年とほとんど変わらない結果となりました。

 

 

 

4 現役生・浪人生の得点差


 

しかし、そのよう中、

ひときわ目立った数値がありました。

それが現役生と浪人生の得点差です。

 

昨年センター試験では、浪人生の平均点が

現役生のそれより27.6点

(リーディング:浪人生が+14.6、

 リスニング:浪人生が+10.6)

高かったのに対し、

今年の大学入学共通テストでは、

浪人生の平均点は現役生のそれより

19.9点プラス

(リーディング:浪人生が+12.3、

 リスニング:浪人生が+7.5)

に留まりました。

 

このデータをどう解釈するかということですが、

リスニングの配点比率が高まり、

学校や民間での教育内容そのものが

変化してきている中、

4技能の側面を排除した教育課程を歩んだ世代と、

4技能を想定した教育を受けてきた世代の

違いであるとも解釈できるでしょう。

 

ましてや今年は改革初年度。

基本的に改革初年度は

緩やかな変化であることが多いため、

今後はさらに難易度が

高まっていくことが想定されます。

 

そうすると、スピーキングやリスニングも含めた

英語教育の重要性が

ますます高まっていくといえるでしょう。

 

 

 

5 今後求められる力


 

形式の大幅変更に伴い、全体の平均点に

大きな差は見受けられなかったものの、

教育課程の差が如実に表れた

今回の大学入学共通テスト。

 

今後はさらにこの差が

顕著に表れてくることが想定されます。

 

また、多くの国公立大学・私立大学で、

英語の外部検定試験の優遇措置が

取られている事実も考慮すると、

やはり低学年からの英語4技能教育が

必要不可欠といえるでしょう。

 

東大セミナーとしても、このような情勢を鑑み、

小学生から高校生までの

英語4技能一貫教育コースを

新年度から開始致します。

 

定期的なGTECの受験も含まれているため、

大学入試に向けて、中長期的なスパンで

じっくりと準備をしていくことが可能です。

ご期待ください。

 

 

 

 

出典)

※データネット2021より

データネット実行委員会

2021.01.20 ベネッセコーポレーション/駿台予備学校

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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