著者:山田ズーニー
出版社:筑摩書房(ちくま文庫)
出版年:2006年
詳細URL:Amazonページはこちら
今月ご紹介するのは、『あなたの話はなぜ「通じない」のか』です。
タイトルを見てドキッとした方も多いのではないでしょうか?
先日SNSでは、「日本語不自由な夫を持つと大変です。」という言葉を添えて、こんなLINEのやり取りが紹介され、話題になっていました。
妻「何時に帰るの?」
夫「今帰り」
妻「何時に帰るのって聞いてそんな答えされても何時に帰るのかわからないまま」
夫「20分くらいかかる」
この投稿にはさまざまな意見が飛び交っていましたが、こういったコミュニケーションのズレは日常生活の中で「あるある」ではないでしょうか。
この本は、そんなコミュニケーションのズレについて解決策を提示してくれる一冊です。
著者は、Benesse小論文編集長として高校生の考える力・書く力に16年尽力し独立され、慶應義塾大学はじめ多数の学校・企業で書く力・表現力・考える力・プレゼン力を育成されている、山田ズーニーさん。
この本は、「伝える」ことに悩むすべての人に向けて書かれた、実践的なコミュニケーションの指南書。著者自身の失敗や試行錯誤をもとに、「どうすれば自分の本当の思いを相手に届けられるのか」を丁寧に解き明かしていきます。
思春期のお子さんとのやりとりに、もどかしさを感じることはありませんか?
本書は、ただ「話す」「説明する」だけではなく、「どうしたら心が動くのか」という視点を育ててくれます。
おすすめしたい方
・子どもとの会話に悩む保護者の方
・自分の思いをうまく言葉にできない学生
・プレゼンや作文が苦手な方
本当に通じるコミュニケーションとは、「思いやり×明確な意図」があってこそ成り立つことを実感できます。
「話す力」は一生使える武器。だからこそ、今、読んでほしい一冊です。
この言葉は、「伝えたつもり」こそが最大の落とし穴であることを教えてくれます。
話す側の満足ではなく、相手に届く言葉こそが本当の「伝える」なのです。
今月は、「話す」ことの本質に迫る一冊をご紹介しました。
学校でも家庭でも、言葉のキャッチボールは日々行われています。だからこそ、伝わる工夫を持つことは、子どもにとっても大人にとっても大切な力です。
少しだけ伝え方を変えるだけで、相手の反応が変わる。そんな発見がこの本にはたくさん詰まっています。
ぜひ、ご家庭でも話題にしてみてください。
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