今月のおススメ本-あなたの話はなぜ「通じない」のか- - 金沢市・野々市市・白山市の塾なら東大セミナー
2025.06.01今月のおススメ本

今月のおススメ本-あなたの話はなぜ「通じない」のか-


 

 

書籍情報


 

  • 書名:あなたの話はなぜ「通じない」のか
  • 著者:山田ズーニー

  • 出版社:筑摩書房(ちくま文庫)

  • 出版年:2006年

  • 詳細URLAmazonページはこちら

 

 

 

伝えるつもりが、伝わっていない?


 

今月ご紹介するのは、『あなたの話はなぜ「通じない」のか』です。

タイトルを見てドキッとした方も多いのではないでしょうか?

先日SNSでは、「日本語不自由な夫を持つと大変です。」という言葉を添えて、こんなLINEのやり取りが紹介され、話題になっていました。

妻「何時に帰るの?」

夫「今帰り」

妻「何時に帰るのって聞いてそんな答えされても何時に帰るのかわからないまま」

夫「20分くらいかかる」

この投稿にはさまざまな意見が飛び交っていましたが、こういったコミュニケーションのズレは日常生活の中で「あるある」ではないでしょうか。

この本は、そんなコミュニケーションのズレについて解決策を提示してくれる一冊です。

著者は、Benesse小論文編集長として高校生の考える力・書く力に16年尽力し独立され、慶應義塾大学はじめ多数の学校・企業で書く力・表現力・考える力・プレゼン力を育成されている、山田ズーニーさん。

この本は、「伝える」ことに悩むすべての人に向けて書かれた、実践的なコミュニケーションの指南書。著者自身の失敗や試行錯誤をもとに、「どうすれば自分の本当の思いを相手に届けられるのか」を丁寧に解き明かしていきます。

 

 

 

子育て・教育における「通じる力」


 

思春期のお子さんとのやりとりに、もどかしさを感じることはありませんか?

本書は、ただ「話す」「説明する」だけではなく、「どうしたら心が動くのか」という視点を育ててくれます。

 

 おすすめしたい方

・子どもとの会話に悩む保護者の方

・自分の思いをうまく言葉にできない学生

・プレゼンや作文が苦手な方

 

 

 読後の気づき


 

本当に通じるコミュニケーションとは、「思いやり×明確な意図」があってこそ成り立つことを実感できます。

「話す力」は一生使える武器。だからこそ、今、読んでほしい一冊です。

 

 

 

今月の言葉


 

The single biggest problem in communication is the illusion that it has taken place.
(コミュニケーションにおける最大の問題は、それが成立したという錯覚である。)
— ジョージ・バーナード・ショー(劇作家・ノーベル文学賞受賞者)

 

この言葉は、「伝えたつもり」こそが最大の落とし穴であることを教えてくれます。

話す側の満足ではなく、相手に届く言葉こそが本当の「伝える」なのです。

 

 

 

編集後記


 

今月は、「話す」ことの本質に迫る一冊をご紹介しました。

学校でも家庭でも、言葉のキャッチボールは日々行われています。だからこそ、伝わる工夫を持つことは、子どもにとっても大人にとっても大切な力です。

少しだけ伝え方を変えるだけで、相手の反応が変わる。そんな発見がこの本にはたくさん詰まっています。

ぜひ、ご家庭でも話題にしてみてください。

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、38年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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