受験生のための効果的な息抜き方法とは?息抜きの重要性も解説! - 石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾 - 東大セミナー
2023.07.18勉強法

受験生のための効果的な息抜き方法とは?息抜きの重要性も解説!


皆さんこんにちは。

石川県金沢市・野々市市・白山市の学習塾、東大セミナーの篠原です。 

 

今回は「受験生のための効果的な息抜き方法」についてお伝えします。

 

 

 


目次

1. 受験生のほぼ全員が「集中力の低下」によって勉強がはかどらないと感じている!

2.そもそも集中力ってどれぐらい続くの?

3.勉強と息抜きのサイクルが学習効果を高める!

4.スマホ・ゲームで息抜きしてもOK!でも、時間管理はしっかりしよう!

5.医師・看護師から学ぶ息抜きの方法(1)深呼吸する

6.医師・看護師から学ぶ息抜きの方法(2)仮眠する

7.散歩や軽い運動もおススメ

8.最後に


 

 

 

1. 受験生のほぼ全員が「集中力の低下」によって勉強がはかどらないと感じている!


​​ところで、皆さんは多くの受験生がどんな悩みをかかえているか、ご存知ですか?

株式会社日本能率協会総合研究所(JMAR)の「受験生とその親に聞く受験の悩み調査」によると、受験生の約9割が「受験勉強がはかどらない」と感じたことがあり、その理由の88.7%が「集中力が途切れる・気が散ってしまう」というものでした。

このことから、多くの受験生が集中力の持続について悩み、気分転換やリフレッシュの方法を模索していると考えられるのです。

 

受験は孤独な戦いです。

でも、「集中力が続かない。どうやって息抜きしよう」と悩んでいるのはあなただけではなく、周りの受験生もほとんど同じだと思うと、少し気が楽になりませんか? ​​

 

 

 

2.そもそも集中力ってどれぐらい続くの?


大学受験生ともなると、1日10時間勉強なんて生活が続く場合もありますよね。

でも、人間の集中力は15分周期で波が訪れ、大人でも30分~90分ぐらいしか続かないと言われています。

小学校の授業は45分、大学の講義でも90分区切りですので、これぐらいの時間が、集中力が持続する限界なのです。

10時間勉強するとしたら、5~6回は息抜きが必要ということになりますね。 ​​

 

 

 

3.勉強と息抜きのサイクルが学習効果を高める!


「受験生なのに休憩してばかりで良いの?」、「勉強をしなきゃいけない時期なので、休憩することそのものに罪悪感がある」と言う人もいるかもしれません。

けれど、勉強の息抜きが学習効果を高めるとしたらどうでしょうか?

 

朝日新聞の「勉強時間は短い方が好成績?(http://www.asahi.com/ad/15minutes/)」という記事に、興味深い実験が掲載されていました。

東京大学 薬学部の池谷裕二教授が株式会社ベネッセコーポレーションの『進研ゼミ中学講座』協力のもと行った、英単語テストの実験があります。

 

中学1年生を、休憩を挟んで45分を3回に分けて学習する「15分×3(計45分)学習」のグループと、1時間を通して学習する「60分学習」のグループに分け、中学2年生~3年生レベルの英単語を解いてもらいました。

その結果、初日のテストでは「60分学習」のグループが高成績を残しましたが、翌日、一週間後のテストでは「15分×3(計45分)学習」のグループの方が良い成績が出たそうです。

 

このことから、休憩をとらずに長時間勉強するよりも、こまめに休憩を取りながら勉強した方が、高い学習成果が残せると言えそうです。

 

 

 

4.スマホ・ゲームで息抜きしてもOK!でも、時間管理はしっかりしよう!


今や小学生の半数近くがスマホを所持していると言われます。

子どもがYoutubeやスマホゲームに没頭していて手を焼いている、という話もよく聞きますね。

勉強の息抜きに……と思ってスマホ・ゲームを手に取る受験生も多いのではないでしょうか?

 

まず、息抜きとしてスマホを使用しても良いか、ということについて検証しましょう。

確かに、スマートフォンで勉強とは直接関係のない、自分の興味があることについて調べることや、好きな動画を見ることなどは気分転換になると思います。

 

しかし、NHKのクローズアップ現代では「スマホ脳過労(https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4249/index.html)」の問題も指摘されています。

息抜きにスマホを使っている人も多いと思いますが、むしろスマホから大量の情報を得続けることで脳へ過度な負担がかかり、記憶力や意欲が低下することが指摘されています。

 

また、上記の記事によると、スマホを1日1時間以上使用する子どもは、1日1時間未満しか使用しない子どもと比べて、テストの点数が下がっていく傾向にあるそうです。

しかも、家庭学習時間は両者ほとんど同じであるにも関わらず、です。

 

このことから、勉強の息抜きとしてスマホを使用するにしても、スマホの使用時間は1日1時間以内に留めた方が良いと言えるでしょう。

 

では次に、息抜きとしてゲームに取り組むことは適切なのか考えてみましょう。

ゲームが好きな子どもは多いですよね。

 

「ゲームで学力は低下する? 大規模調査で「1日1時間以内ならむしろ好成績」(https://www.asahi.com/edua/article/14382712)」の記事によると、中学時代にゲームをしていた人は5割ほど。

また、世代を22歳以下に限定すると、8割もの人がゲームをしていたそうです。

 

そして、平日のゲームのプレイ時間が1日15分~30程度の人は、全くゲームをしない人よりも偏差値60以上の高校に進学した割合が高かったのです。

更に、ゲームについて「自分で決めたルールがあった」と答えた人の進学実績が良かったのだそうです。

 

「息抜きとしてスマホ・ゲームは絶対にダメ」という訳ではなく、自分でスマホ・ゲームをする時間を管理できるかどうかが大切だということです。 ​​

 

 

 

5.医師・看護師から学ぶ息抜きの方法(1)深呼吸する


大分話がそれてしまった気がするのですが、ここからは本題の「おススメの息抜き方法」をご紹介していきたいと思います。

 

ところで、何時間も集中し続けなければならない状況の人って、世の中にたくさんいると思うんです。

例えば、手術を担当するお医者さんや看護師さん。

1回数時間~10時間かかる手術をどうやって乗り切っているのでしょうか?

 

「オペナースに聞きました!長時間手術を乗り切るコツとは?(https://kango-oshigoto.jp/media/article/3027/)」では、「手袋交換や深呼吸などを行うことにより気持ちを切り替える」方法が紹介されていました。

また、「自分の気持ちを切り替えるためのアクション(術中はあまり派手なアクションができないため、頭を軽く振る、足を軽く動かすなど)を決めておいていざという時に取り入れる」という方法も紹介されています。

 

受験生の皆さんも「ちょっと疲れてきたな~、この問題解いたら休憩にしようと思っていたのにな~」と思ったら、まずは深呼吸したり、飲み物を飲んだりして、ちょっとした息抜きをできると良いですね。 ​​

 

 

 

6.医師・看護師から学ぶ息抜きの方法(2)仮眠する


「トップクラスの心臓外科医が伝授“集中力を保つ”4つの秘訣(https://president.jp/articles/-/18141)」に集中力を保つ秘訣が紹介されています。

 

埼玉医科大学国際医療センター心臓血管外科の新浪博士教授は、年間300例の外科手術をこなしています。

これは日本の心臓外科医の平均年間執刀数の10倍にのぼります。

1日に2回、3回と続けて手術を行う日もありますが、そんなとき新浪博士教授は「少しでも暇があったら、本を読んだりテレビを見るのではなく、30分でも潔く寝る」のだそうです。

そうすることで、頭がスッキリした状態で次の手術に臨めるのだそうです。

 

これは、勉強にも活用できそうではないでしょうか?

電車・バスで移動中、ちょっと時間が空いたりしたときなどに活かせそうですね。

周囲に人がいる環境ではそうそう眠れない、という人は、目を閉じているだけもスッキリするので、おススメです。

 

また、東大セミナーから志望校に合格した先輩たちも「集中できないときは寝る」ということを合格体験記に書いてくれる人が多かったです(詳細は「高校受験生に聞いた!受験勉強のやる気が出ない中学生へのアドバイス6選!(https://www.tohsemi.com/gokaku/11506.html)」で)。

 

仮眠は多くの人にとって効果のある息抜きの方法ですが、あまり長く寝すぎると今度は夜寝れなくなってしまうので、30分程度に留めておくことが望ましいでしょう。

 

 

 

7.散歩や軽い運動もおススメ


個人的におススメな息抜きの方法が、散歩や軽い運動です。

長時間集中するには体力が要るので、その体力を養うためにも散歩や軽い運動は特におススメです。

 

無心になってただひたすら歩き続けると、ストレス発散にもなるんですよね。

 

朝散歩して日光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。

また、散歩やジョギングのようなリズム運動そのものも、セロトニンを分泌させます。

朝の散歩やジョギングはメンタル面に良いことづくしなのです。

リズム運動でのセロトニンの分泌は、運動を始めてから20~30分でピークを迎え、それ以降は疲労と共にセロトニンの分泌も減っていきます。

散歩やジョギングは最大30分程度が望ましいでしょう。 ​​

 

 

 

8.最後に


いかがでしたか?

今回は、息抜きの方法をいくつかご紹介しました。

 

受験勉強における息抜きに関する悩みは、本当に辛いものです。

時間を使うことに罪悪感や焦りを感じ、自分が思うほどの効果的な息抜き方法が見つからないという不安が心を占めます。

また、息抜きの後に再び集中することが難しく、疲れやモチベーションの低下に苦しむこともあります。

周りからの期待やプレッシャーによって、息抜きをすること自体に罪悪感や負担を感じることもあるでしょう。

そして、自分の実力や成績と息抜きの関係に疑問を抱くこともあるでしょう。

これらの悩みは、受験生ならではのものであり、孤独感や不安を抱えることも少なくありません。

 

しかし、心配しないでください。

あなたは一人じゃありません。

周りにはサポートしてくれる人々がいますし、同じような悩みを抱える仲間もいます。

大切なのは、自分自身を理解し、自分に合った息抜き方法を見つけることです。

効果的な息抜きは、心身のリフレッシュやストレスの解消につながります。

自分自身を癒し、リラックスする時間を作りましょう。

そして、息抜きの後は再び集中するための方法や工夫も試してみてください。

この受験期間は長くて過酷ですが、あなたは頑張っています

自分を労って、息抜きを大切にしてください。

必ずや乗り越えていけるはずです。 ​​

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【記事監修者】塾長 柳生 好春


1951年5月16日生まれ。石川県羽咋郡旧志雄町(現宝達志水町)出身。中央大学法学部法律学科卒業。 1986年、地元石川県で進学塾「東大セミナー」を設立。以来、37年間学習塾の運営に携わる。現在金沢市、野々市市、白山市に「東大セミナー」「東進衛星予備校」「進研ゼミ個別指導教室」を展開。 学習塾の運営を通じて自ら課題を発見し、自ら学ぶ「自修自得」の精神を持つ人材育成を行い、社会に貢献することを理念とする。

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